ジャンプ+発の漫画制作アプリ「World Maker」の実力は? 漫画ネームを作ってみた

 頭の中のアイデアを漫画やアニメとしてビジュアル化することのできるアプリ「World Maker」。2021年にβ版がリリースされた本アプリが2023年7月12日に正式リリースされ、多くのクリエイターが本アプリを使用した作品を投稿し話題を呼んでいる。

 本アプリでは大きく分けて「漫画ネーム」と「映像コンテ」を制作することができる。本稿では「漫画ネーム」の制作を体験しながら、本アプリについてレビューしたい。

アニメ、漫画、映画、ドラマ、CMを誰でもつくれる「World Maker」

 「漫画ネーム」制作の大まかな流れとして、ページの「コマ数」と「コマ割り」を選択し、「キャラクター」をはじめとする画像を挿入することで1枚のページが完成する。

 新規のページを追加すると、まずはじめにページの「コマ数」を1~6コマから選択することとなる。さらに各コマ数ごとに設定された「コマ割り」のパターンから自分のイメージにあったものを選ぶことで、ページの大まかな構成が完成する。


 「コマ割り」が決まったあとに「キャラクター」や「ふきだし」、「オノマトペ」や「背景」をコマ内に配置していくのだが、本アプリに収録されている素材数は非常に多い。たとえば「キャラクター」は性別や容姿を選択し、表情やポーズ、アングルもそれぞれ選びながら配置できる。キャラクター本体の種類に加え、表情とポーズ、アングルをかけ算的に組み合わせることができるため、「キャラクター」だけでも表現できるパターンは相当な数であろう。

 そんな「キャラクター」とともに漫画特有の「オノマトペ」、魔法のようなエフェクトや武器、食べ物といった「アイテム」。道路やスーパーマーケットなどの「背景」や、集中線をはじめとする「効果」も充実している。豊富な素材を、まるでスタンプを押すように、手軽に配置できるのも魅力的だ。


 あらかじめ「キャラクター」や「アイテム」、「背景」が配置された「シーン」も存在する。「#バトル」や「#ラブコメ」といったシチュエーションごとに画像を選択することができ、「シーン」画像内の「キャラクター」や「アイテム」は自由に変更することができる。

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