ドラマ化で話題『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』 原作エッセイとの違いは?
ドラマはパラレルワールドの岸田家として
映像化するとどうしてもしんみりしてしまうと思うが、全10話構成のドラマが「泣かせ」一辺倒で終わることはないと期待したいところ。だが、岸田奈美本人が撮影の様子や映像を見て「泣いた」「号泣した」と書いているので、泣き要素が強いことは間違い無いだろう。
岸田は、メディアなどのインタビューや自身のnoteで、ドラマ版のことを、別視点から見た岸田家などと表現している。エッセイには書かれていなかった部分を補完してあったり、別の人生を歩ませてくれていたりする「if」があるから、嬉しいのだ、と。つまり、読者や視聴者は、パラレルワールドに住む岸田一家を見ていると解釈するといいのかもしれない。個人的には、出先で読んでしまったことを後悔するほど笑ってしまう岸田節が映像に落とし込まれていることを期待したいところだ。
最後に、この場をお借りして岸田奈美本人に伝えたいことがある。
「私も英語版ファービーを父親からプレゼントされました」