【ONE PIECE考察】シャンクス、ついに見せた圧倒的な戦闘力 ワンピース研究家「まさかここまで強いとは」
※本稿は『ONE PIECE』最新話のネタバレを含みます。
「週刊少年ジャンプ」3月27日発売号に掲載された『ONE PIECE』1079話「「四皇」赤髪海賊団」にて、シャンクス率いる赤髪海賊団がユースタス“キャプテン”キッド率いるキッド海賊団と激突し、シャンクスが一瞬でキッドを倒したことが話題となっている。
ジキジキの実の能力者であり、「覇王色の覇気」の覚醒者でもあるキッドは、ワノ国編ではトラファルガー・ローと組んで四皇のビッグ・マムを倒すなど、“最悪の世代”でも抜きん出た実力の持ち主として描かれてきた。そのビッグ・マムにとどめを刺した必殺技「電磁砲(ダムド・パンク)」で、赤髪海賊団を一気に片付けようとしたキッドだったが、その威力を察知したシャンクスは、自らキッドの元へと跳躍し、初披露となる技「神避(かむさり)」で瞬殺。これまで、あらゆる場面でその強さの片鱗を見せてきたシャンクスだが、桁違いの戦闘力を持つことが改めて証明された一話となった。
Twitterでは「シャンクス」がトレンドになるなど、読者にとっても大きなインパクトがあった今回の展開について、ワンピース研究家の神木健児氏に見解を聞いた。
「シャンクスが強いということは知っていましたが、まさかここまで強いとは予想していなかったので驚きました。ワノ国編で、キッドの成長や戦いぶりを見てきたので、ある程度は交戦するのだろうと思っていたら、シャンクスはたったの一撃でキッドを倒してしまった。しかも、戦闘前には『あいつら「ワノ国」の傷はもう癒えたのか』と、キッドのコンディションを気遣うような場面もあり、一瞬の焦りを見せたもののまさに子どもの相手をするかのようでした」
シャンクスが放った技の名前が「神避」だったことも、注目すべきポイントだという。
「『神避』は、96巻966話「ロジャーと白ひげ」で、ゴール・D・ロジャーがおでんと戦った際に披露した技です。悪魔の実の能力を持たないロジャーならではの、圧倒的な覇気の力による一撃で、これをシャンクスが使ったということは、もしかするとロジャーから直々に教わったのかもしれません。シャンクスがかつてロジャー海賊団にいたことは知られていますが、もしかすると二人には想像する以上に深い関係性があったのかもしれません。
また、『神』を『避』けるという技名にも意味深なものを感じます。ロジャーは、天竜人からすれば『神の天敵』とされる『Dの一族』であり、天竜人と敵対する立場なのでその技名は納得ですが、シャンクスも同じ技を使えるとなると、彼もまた『Dの一族』である可能性が出てくる。天竜人説が囁かれる一方でDの一族説も捨てきれない今、シャンクスの素性には、まだ大きな秘密があるのは間違いないでしょう」
今回の戦いで、シャンクスは現在「作中最強」の存在になったと神木氏は続ける。