『ドラゴンボール』孫悟空は結婚後も無職だった? どうやって収入を得ていたの?

 鳥山明の漫画『ドラゴンボール』の主人公といえば孫悟空である。悟空はチチと結婚し、悟飯、悟天という子どももいるが、気になるのがその生活を支える収入源だ。

 何しろ、悟空がチチと結婚してから、働いている描写が見られないのだ。少なくとも原作の単行本ではそうである。ちなみに、チチがいっこうに働こうとしない悟空に対して、マジギレした場面がある。悟飯に修行させようとする悟空に対して、こう言い放った。

 「えっらそうに…!! だいたい悟空さ 働きもしねえで悟飯ちゃんのめんどうなんてみれっこねえべ!」

 「結婚してから一銭だってかせいだことあったか!?」

 悟空もさすがにタジタジで、「そ…それいわれっとつれぇが…」と言うことしかできない。どうやら、悟空が一銭も稼いでいないのは事実のようである。

 しかしながら、悟空一家はクルマに乗っているし、生活に困窮している様子は見られない。悟空の死後、悟飯はミスター・サタンの娘のビーデルも通う立派な学校に進学しているのだ。一体どうやって収入を得ていたのだろうか。

 確実に言えるのは、チチの父、牛魔王が残した財産があったためである。牛魔王は『ドラゴンボール』の最初期に登場するキャラクターで、亀仙人の弟子のひとりである。しかし、悟空の死後はいよいよその莫大な財産も目減りしていたようで、チチは悟飯に対して天下一武道会で賞金をゲットするように促している。ろくに悟空が働かなくても生活ができていたのだから、牛魔王が残した富がいかに大きかったのかがよくわかる。

 また、悟空の周りには富裕層が多い。しかも、超が付くレベルの富裕層ばかりだ。カプセルコーポレーションの娘のブルマは、大豪邸に住んでおり、おそらく『ドラゴンボール』の世界では最強の大金持ちである。そして、天下一武道会で優勝し、セルや魔人ブウをも倒したと思われている世界一の格闘家、ミスター・サタンがいる。当然ながらサタンは英雄であり、大豪邸で生活している。

 おそらく、悟空はブルマやサタンから資金援助は受けているものと考えられる。はっきりと現金を手にする場面は見られないが、これまでの深い関係を見る限りでは、資金援助を受けていないほうがおかしいくらいだ。サタンに至ってはずっとチャンピオンであり続けるために悟空がいろいろ便宜を図っているようだし、口留め料なども発生しているだろう。

 悟空は基本的に金には興味がないと言われる。高級品を買いまくる場面などは見られないのだが、なかなか金がかかる人物であることは間違いない。というのも悟空は無類の大食いであり、一日あたりの食費は半端ないと考えられるためだ。チチはきっと苦労も多かったはずである。

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