『ガンダムSEED』劇場版で完結なのか「ストーリーの中心は誰?」「キラやアスランの活躍は?」シリーズ続編を考察

 2002年10月に放送が始まった『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は、停戦が実現しラクス・クラインがプラントへ戻ったところで終わっている。以前から映画化の話題はあったものの、その後正式な発表はないまま……。しかし2021年5月28日に新プロジェクト『GUNDAM SEED PROJECT ignited』が発表された。テレビシリーズの続編となる劇場作品も制作中であることが明かされ、ネット上では劇場版がどのようなストーリーになるのか話題になっている。

母親の復讐かクローンか……続編ならではの設定を求める声

 視聴者の予想としては「写真だけ出てきたタリアの子どもの復讐では?」「キラのクローンが悪用されたらヤバいと思う」といった、これまでのシリーズを踏襲するストーリーが挙げられている。

 両親と妹を失ったシン・アスカが戦いに身を投じたように、タリア・グラディスの息子も母の仇を討つために戦うのではないか、という予想について考えてみよう。タリアの息子はツーショット写真で容姿は明かされているものの、名前や年齢は作中で明かされていなかた。その後「機動戦士ガンダムSEED DESTINY HDリマスター Blu-ray BOX2」の特典ドラマCDにてタリアの部下であるアーサー・トラインとの交流が描かれることに。しかしその先に関しては触れられていないため、彼自身が直接戦うのかどうか、所属はどこになるのかなど、条件によって様々なストーリーが作れそうだ。

 次にキラ・ヤマトのクローンを予想する意見について。『ガンダムSEED』シリーズには、ラウ・ル・クルーゼ、レイ・ザ・バレルといったクローン設定をもつキャラクターが存在している。そこから「強くなりすぎたキラに太刀打ちできるのは、キラ本人しかいないのでは?」との意見が。キラのクローンが敵に悪用されれば、確かにキラにとって大きな脅威となるだろう。

 クローンに近い案として、テレビシリーズで不穏な匂わせがあったメンデルに関するストーリーを予想する意見もある。「人工子宮で生み出された兄弟とか出てきてほしい」「自分の出生の因縁にケリをつけて、完結編に相応しい区切りをつけてほしい」など、キラの物語を締めくくってほしいという意見だ。

『ガンダムSEED』シリーズにキラとアスランは不可欠!

 その他に「ブルーコスモスの残党が大暴れとか」「100年後設定でもいいんじゃない?」といった予想もある。『ガンダムSEED』のムルタ・アズラエル、ムルタ亡き後は『ガンダムSEED DESTINY』のロード・ジブリールと、コーディネイター絶滅を掲げるブルーコスモスは根強く存在し続けてきた。コーディネイターが存在する以上、ブルーコスモスの思想を受け継ぐ存在もまた存在し続けるのかもしれない。

 一方キラたちに勝てる敵が想定できないため、100年後の設定にしないと難しいのではないかという意見もある。これはキラに対抗しうるだけの能力をもつ敵として、クローン設定を挙げた視聴者と同じ理由だ。しかし「キラやアスランを出さないでファンが満足するものはできないだろう」との反対意見もある。

 アスラン・ザラに関する予想も多く、「アスランの仮面化」「アスランの逆襲だろ」といった意見が。やはり長く劇場版を待ち続けた『ガンダムSEED』ファンとしては、キラやアスランがいないストーリーは物足りないのかもしれない。公開時期未定となっているが、劇場版は遅くとも2024年中に公開される可能性が高い。今後発表されていく情報から目が離せなくなりそうだ。

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