【ONE PIECE考察】ついに動きだした五老星、その正体は? 明かされた真実から考察

※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。

 世界のトップとして君臨しながら、ほとんどの情報が謎に包まれていた五老星。世界最高の権力者として紹介されていたものの、彼らの素性は一切明かされていなかった。しかし原作1073話にて、ついに五老星の1人の名前が明らかになり、読者は大きく沸いた。

 そこで本記事では、新事実をもとに五老星に関する今後の展開予想を、ワンピース研究家の神木健児氏に聞く。

「25巻で五老星が登場した頃から、読者の間では惑星の名が名前に入るのではと予想されていました。振り返ると、『ONE PIECE』の世界には、天体関係の用語が結構登場しているんです。ベガパンクの『ベガ』も星座の1つですし、彼が生み出した『サテライト』には『衛星』の意味があります。ローグタウンがあるポルスター諸島の『ポルスター』は『北極星』を指していて、ルナーリアやロードスター島なども天体に関係がある名称です。五老星は他の星から来た人物たちで、今いる星を乗っ取った存在なのではと、読者の中ではよく言われていますよね。ジェイガルシア・サターン聖の名前が判明したことで、そのレベルの壮大なストーリーに突入し始めた気配を感じます。ただ五老星は大体いつも同じ並びで座っていて、並びと名前が一致しているとすると、常に帯刀している人物が『ヴィーナス聖』であるという予想になります。ここからの話は完全に個人的な印象で恐縮ですが、少し可愛くてイメージと合いませんよね。おそらく『セーラームーン』の影響でしょう。他もマーズやマーキュリーなど、可愛らしすぎる気もします。惑星の名前説は前から囁かれていたので、もしかしたらサターン聖もミスリードなのかもしれません。また『ジェイガルシア』もまだまだ謎だらけです。2021年に実施された『第1回 ONE PIECE キャラクター世界人気投票』では、英語1文字で記載され、明かされていなかった五老星の本名。人気投票のタイミングで名前を明かさなかったのは、やはり大きな秘密が隠されているからなのでしょう」

 五老星にはファンの間で語られる、お馴染みの“説”がある。

「『五老星は不老になる手術を受けた説』は、読者の間では有名な考察です。作中ではローが食べたオペオペの実には、最上の業として『不老手術』を施す能力があると語られています。彼らの姿は何度か描かれているのですが、たしかに外見が変わっていないように見えるんですよね。ボニーの能力で若返っているのかなとも思っていたのですが、彼女の能力は永続的ではないと明かされました。外見もそうですが、不老くらいでないと、『ONE PIECE』の世界は牛耳れないと思います。オペオペの実の不老手術に関して早々に解説した理由も必ずあるはずなので、五老星不老説はかなり可能性が高いのではないでしょうか。また五老星が今後の重要人物になると考えると、気になるのが強さです。基本的に天竜人は戦闘する立場ではなく激弱ですが、五老星は明らかに纏うオーラが違いますよね。エッグヘッドに来ているサターン聖の警備も手薄に見えますし、少なくともある程度以上の強さはあるのかもしれません。五老星の1人は刀を持っており、サターン聖には大きな傷跡があります。守られているだけの天竜人とは思えない外見です」

 名前が明かされ、注目の的となったジェイガルシア・サターン聖。彼はそもそも、なぜエッグヘッドに向かっているのか。

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