世界中の不思議な「境界線」を集めた地図ブック 約50カ所の国境や境界、飛地やゴーストタウンを掲載

 島国の日本で暮らしていると、「国境線」を意識する機会は少ないかもしれない。しかし世界に目を向けると、一方的な国境変更やそれに伴う紛争が絶えまなく起きており、そのたびに人間の手によって、新たな国境線が何度も引き直されてきた。そうして、いつしか国境線のなかには、なんとも複雑で訳のわからないようなものが数多く生まれている。

 1月24日(火)に刊行された『奇妙な国境や境界の世界地図』(創元社)は、そんな「奇妙な境界線」を集めた異色の地図帳。現代の世界を知るうえで有益な知識や視点を得る手助けになる一冊だ。

 著者のゾラン・ニコリッチは旧ユーゴスラヴィア(現セルビア)生まれ。幼少より紛争や政争に巻き込まれ、実際の国境が人間の手で引き直されるのを目の当たりにしてきた。本書では、そんな環境に育った生粋の境界マニアが厳選した、世界約50カ所の国境や境界、飛地やゴーストタウンなどを紹介している。

書誌情報

書籍名:奇妙な国境や境界の世界地図
著者:ゾラン・ニコリッチ
訳者:松田 和也
判型:A5判・並製
頁数:256頁
定価:2,750円(税込)
発売日:2023年1月24日(火)
発行所:株式会社創元社
商品ページ:https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=4519

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