『東京卍リベンジャーズ』最終巻と同時発売のフルカラー版「極彩色」がすごい “目”の彩色に注目の理由

 1月17日、人気漫画『東京卍リベンジャーズ』の最終巻となる31巻が発売された。単行本派は待ちに待った一冊だが、週刊連載を最後まで追いかけた読者にも、アニメ版を楽しんでいる視聴者にもお勧めしたいのが、同時に発売された『極彩色 東京卍リベンジャーズ Brilliant Full Color Edition』だ。

 表紙はモノクロ、中がリッチなフルカラーという『東リベ』らしい洒落た構成の『Brilliant Full Color Edition』は、1巻と2巻が同時発売。アニメ化で人気を高め、多くのキャラクターが推される本作は「フルカラー」との相性がよく、キャラクターたちはよりおしゃれに、喧嘩シーンはより痛々しく、序盤のあのシーンはよりセクシーに、“連載派”が新しい体験として『東リベ』を楽しめる作品になっている。

 基本的にモノクロの漫画だけを楽しんできたファンに注目してもらいたいのは、キャラクターの「目」の彩色だ。主人公・花垣武道の目には青みがかった輝きがあり、時に少し頼りなくも見えるが、純粋さと心の大きさが感じられる。一方、もうひとりの主人公と言える東京卍會(トーマン)の総長・マイキーこと佐野万次郎の目は、初登場時からマットで輝きのない黒で、感情が読み取りづらく、底が見えない印象がある。タケミチの最愛の人である橘日向(ヒナ)、親友といえる千堂敦(アッくん)はともに温かみを感じるブラウンで、このようにフルカラーで情報量が増えたことで、キャラクターが引き立っているのが印象的だ。

 また、“アニメ派”でネタバレを控えつつビジュアルを中心に楽しみたい、というファンにもお勧めだ。序盤の展開をじっくり振り返ることができ、アニメと比較したときにも彩色に違和感がないため、質の高い愛蔵版としてコレクションするのもいいだろう。

 上記の作品を含め、本日1月17日には、『東リベ』関連本が7冊も発売されている。アニメBD&DVDの初回特典だった番外編をフルカラーでまとめた『東京卍リベンジャーズ フルカラー短編集』の2巻、本編には描かれていない溢れ話も掲載された『東京卍リベンジャーズ キャラクター名鑑 REMEMBER YOU!』に、公式パロディ『東大リベンジャーズ』&熱いスピンオフ『東京卍リベンジャーズ ~場地圭介からの手紙~』の最新刊。本編は全31巻と比較的タイトに終了したが、実写映画第2弾も含めて関連作品がこれほど充実しているタイトルも珍しい。今年も『東リベ』の1年になりそうだ。

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