“研究熱”が止まらない! 現役美術講師が描く、大学院生時代を振り返り描くエッセイ漫画がエモい
学生時代を懐かしく思い出すことはないだろうか? 9月7日(水)刊行の『美術学生イトウの足跡 若手研究者たちの目まぐるしい日常』(イースト・プレス)は、現役美術講師・イトウハジメが自身の大学院生時代を振り返ったエッセイ漫画。教育学部を舞台に、若手研究者たちの不器用で眩しい日々の欠片が描かれている。
【写真】若手研究者たちの、不器用で青春すぎるひととき【試し読み】
小さな熱から、
心躍る一歩が生まれる――
後輩が巣立ち、そして先輩も旅立ち、今度は自分たちの番に。研究し続けること、学び続けること、知らないことを知ることは楽しい一方、なかなか成果がでずに悶々とする日々も。美術系、数学系、文学系、家政系など…研究に明け暮れる大学院生たちの、苦悩と葛藤、喜びと笑い。熱量が空まわりする若手研究者たちの、くすっと笑える日常は、どこか眩しくもひたむきな姿であふれていて…。
答えのない世界へ、
今日も道を探しにゆく――
本作は鉛筆画を中心とした、瑞々しさや焦燥感といったものが伝わってくるようなモノクロ、カラーページが満載。またその当時でしか描けない、著者ならではの風景の切り取り描写や作画タッチ等が、本作には顕著に反映されている。
著者のイトウは、研究において壁という壁にぶちあたりながらも愉快な変人――友人や教授、そして自分自身に問いかけながら、一歩ずつ前に進んでいた。また苦悩するなかでも世界が広がる楽しさを延々と話すイトウの姿はとても眩しく、やはり研究者であり美術の先生でもあった。
とある大学院生たちの不器用でまっすぐな日々の熱量を楽しみたい。
博士課程で過ごした年月は、一人前の研究者になるための道なき道でしたが、ぼくを含め登場する人物たちの思考と悩み、彼らの日常から笑いや熱を感じ取っていただけましたら嬉しいです。――著者・イトウハジメ「冒頭ごあいさつ」より一部抜粋
※オール描きおろし、カラーページ約45枚入り
書籍情報
『美術学生イトウの足跡 若手研究者たちの目まぐるしい日常』
著者:イトウハジメ
発売日:2022年9月7日
定価:1,100円+税
※電子書籍:9月7日より順次各ストアにて配信