尾崎世界観、恩田陸、斉藤壮馬……ジャンルを超えた書き手が共演する新雑誌「スピン/spin」創刊
2026年に創業140周年を迎える河出書房新社が、そのカウントダウン企画として16号限定で刊行する新雑誌「スピン/spin」が、9月27日(火)に創刊する(定価330円)。ミュージシャン・尾崎世界観、作家・恩田陸、声優・斉藤壮馬ほか、ジャンルを超えた書き手が共演する。
表紙の絵を担当するのは、フランスを中心に世界的に活躍する画家ポール・コックス(Paul Cox)。創刊号では、雑誌名「スピン」からインスピレーションを受けた絵を描き下ろし。表紙には絵のシルエットを掲載し、裏面にはポールが絵に込めた思い(添え文)とともに表紙の絵が掲載される。シルエットを見ながら想像を膨らませてみよう。
雑誌名「スピン/spin」は作家の恩田陸が命名。「創刊エッセイ」ほか、京都を舞台にした新連載「そして金魚鉢の溢れ出す午後に、」がスタートする。
表紙には「日常に『言葉』の『栞』を」テーマに、毎号さまざまな書き手の「ことば」(書き下ろし)が掲載される。創刊号を飾るのは、ミュージシャンの尾崎世界観。本誌では尾崎初となる恋愛小説「すべる愛」の連載がはじまるという。
さらに一穂ミチ、佐原ひかり、鈴木涼美、堂場瞬一、藤沢周による新連載もスタート。青山美智子、川本直、皆川博子の至極のショートショート、そして斉藤壮馬の初小説まで、ジャンルを超えた超豪華「小説」執筆陣が一堂に会するのは「スピン/spin」だけ。
「なんでこの本が手に入らないの!」という魂の叫びが詰まった「絶版本書店 手に入りにくいけどすごい本」、毎号さまざまなデザイナーが自身が手掛けた本の秘話を紹介する「本の話」、新進気鋭の書評家が詩歌の魅力を語り尽くす「詩歌の話」、紙の専門商社・株式会社竹尾とのコラボレーション企画「紙の話」「紙のなまえ」、さらに斉藤壮馬によるエッセイ連載「書を買おう、街へ出よう。」もスタート。エッセイやコラム、書評・特別企画が盛りだくさんだ。
[連載小説]
・一穂ミチ ハイランド美星ヶ丘
・尾崎世界観 すべる愛
・恩田陸 そして金魚鉢の溢れ出す午後に、
・佐原ひかり リデルハウスの子どもたち
・鈴木涼美 典雅な調べに色は娘
・堂場瞬一 連作 罪と罪
・藤沢周 利休残照
[短篇]
・斉藤壮馬 いさな
[ショートショート]
・青山美智子 ギフト
・川本直 祝祭の終わり エピソード0
・皆川博子 香妃
[エッセイ]
・赤松利市 ・大和田俊之 ・中村文則
[特別寄稿]
・山極壽一
[連載書評/絶版本書店 手に入りにくいけどすごい本]
・角野栄子 ・中島京子 ・穂村弘
[本の話]
・寄藤文平
[詩歌の話/詩歌の楽園 地獄の詩歌]
・渡辺祐真
[紙の話]
・マライ・メントライン
[連載エッセイ/書を買おう、街へ出よう。]
・斉藤壮馬
[コラム 日々]
・牧村朝子
◎次号予告「スピン/spin」創刊第2号(2022年12月下旬発売予定)の執筆陣
(8月末日現在/五十音順/敬称略)
飯山由貴/大森美香/近藤史恵/酒井駒子/山尾悠子……and more.
*創刊号の表紙デザインや目次などの情報は、河出書房新社ホームページで随時更新予定。
*本媒体での連載作品は、140周年記念出版として単行本化を予定している。
書誌情報
「スピン/spin」創刊号
■雑誌コード :07822-10(文藝 2022年秋季号増刊)
■定価 :330円(税込)
■仕様 :A5判/並製・平綴じ/160P
■発売日 :2022年9月27日(火)
■ブックデザイン:佐々木暁
■装画 :ポール・コックス(Paul Cox)
■本文挿画 :塩川いづみ http://shiokawaizumi.com
■協力 :株式会社竹尾 https://www.takeo.co.jp