【グルメ漫画】疲れが取れると紹介された話題のかんたんアイスを再現!
暑い日に食べたくなる代表的なデザートといえば、やはりアイスである。作家にもアイス好きは多く、古くは夏目漱石が特にアイスを好んで食べていたそうだし、村上春樹は糸井重里との共著『夢で会いましょう』(講談社)に「ブルーベリー・アイスクリーム」という短編がある。川上未映子は谷崎潤一郎賞を受賞した『愛の夢とか』(講談社)に「アイスクリーム熱」という一編があるほど、アイスにまつわる題材は多い。
アイスは、エッセイや小説だけではなく、漫画の中でも登場してきた。かき氷からミルクたっぷりのもの、チョコレートや、フルーツのものまで数多くの種類がある。その中で漫画ならではの変わったものから、自宅でもかんたんに作れるものまで多く登場してきた。
ここではアイスの個性的な食べ方、こんなのありなのといった調理法まで、漫画史に残る忘れがたいアイスを紹介していきたい。
焼きアイスモナカ 『Oh my コンブ』
主にお菓子を使った料理「リトルグルメ」で一世を風靡した秋元康企画・監修、かみやたかひろ作画の漫画、『Oh my コンブ』。
そのなかで登場した一風変わったアイスが、「焼きアイスモナカ」。アイスモナカの表と裏をそれぞれ20秒ずつ火で炙り食べるもの。焼き目のついたモナカは、既存のものとはまた違った味を出すようだ。
この「焼きアイスモナカ」を実践した動画がYouTubeにアップロードされている。火傷などに十分注意をする必要があるが、やはりその味は美味しかった様子。まさに、「オーマイコンブ」である。
荒岩流ラムレーズンアイス 『クッキングパパ』
お菓子作りにも定評のある『クッキングパパ』主人公の荒岩一味が作ったアイスが「残業疲れもスッキリ!!ラムレーズンアイス」だ。
ホイップクリーム一袋を容器に入れ、7分間泡立てる。10分ではハスハスになってしまい、5分だと固すぎるとのことで、7分がポイント。そして別の容器に卵黄2個とシロップをホイップし、両方の容器に入ったものを金属製の器に流し込む。
さらに2、3日前からラム酒につけておいたホシブドウを混ぜ、冷凍庫に入れ5~6時間入れて出来上がりだ。ラムの香りとホシブドウが効いたアイスが、残業疲れを取ってくれるとのことだった。
YouTubeでは複数のユーザーが再現に挑戦。味の評価は総じて高いものがある。
アイスホットサンド 『めしにしましょう』
2016年から19年まで『イブニング』に掲載された料理漫画『めしにしましょう』。そのなかに登場したアイスを使った料理が、「アイスホットサンド」である。
耳を落とした食パンを敷き、アイスクリームを置き、接着液としてとき卵を塗り、もう1つのパンでサンドする。そのパンを油で揚げフレンチトーストにして、最後にアイスを少し載せて完成だ。
ハニートーストのようなアイスホットサンド。スイーツが好きな人にとっては、たまらないものがあるようだ。
アイスクリームの壺あげ 『包丁人味平』
料理漫画の元祖とも称される原作牛次郎、作画ビッグ錠の『包丁人味平』。ユニークな料理が多いこの作品で、アイスを使ったのが「アイスクリームの壺揚げ」だった。
作り方はアイスクリームを壺状にして、そのなかにジュースをいれる。そしてアイスクリームでフタをして、油で揚げるというもの。簡単に見えるが揚げている最中にジュースが漏れてしまうと、大やけどをする可能性がある危険な料理だ。
揚げアイスは現在ポピュラーな料理になっている。掲載当時はかなり読者に驚きを与えたそうだが、その発想は先進的ものがあるといえそうだ。
酷暑を乗り切ることにはかかせないアイス。漫画のように変わった食べ方で味わってみるのも、おもしろいかも。