『女の園の星』話題のアニメ化エピソードとは? 豪華キャストが活きる内容に注目

小林先生の視点で描かれる「4時間目」

 前述した「1時間目」をはじめ、作中において星先生と小林先生のやり取りは職員室で多く見られるものであり、女子生徒を相手にするときよりもフランクなふたりの様子が描かれる。ただ1巻の「4時間目」では星先生と小林先生が居酒屋に訪れ、プライベートなふたりのやり取りが見られる。

 星先生はアルコールが苦手であるものの、店員の手違いによってアルコール飲料(トマトハイ)がテーブルに届いてしまう。「せっかくなので1杯だけ失礼します」と話しお酒を飲む星先生であったが、その次のページでは満面の笑みを浮かべる星先生が登場する。

 よく笑い、よく喋り、よく食べ、よく飲みーー。お酒を飲む星先生の姿は学校で見られるクールな様子とは対照的であり、小林先生も酔いがまわった星先生で遊びはじめる。そんな「4時間目」は職員室で見られるふたりの関係とは明らかに異なるものであろう。

 本作の中心人物は星先生であるため、多くのエピソードは星先生の視点から見える女子校での日常が描かれる。ただ「4時間目」は物語後半から酔った星先生を小林先生の視点で観察するものとなり、現時点では数少ない小林先生が中心人物となるエピソードのひとつだ。

 2021年から小林先生の誕生日である6月30日にSNSで小林先生やピザの描かれたイラストが投稿されるなど、小林先生を祝福する声が挙がっている。作品屈指の人気を誇る小林先生がエピソードの中心として描かれる「4時間目」のアニメ版は、小林先生の誕生日と同じくらい大きな反響を呼ぶ1話となるかもしれない。

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