『ゴールデンカムイ』『ゴールデンゴールド』.......GWに一気読みしたい「ゴールデン」漫画5選

 いよいよやってきたGW(ゴールデンウィーク)。2022年のGWは、4月29日(金)の「昭和の日」からスタート。5月2日(月)と5月6日(金)は平日だが、もしも両日休めるならば5月8日(日)までの最大10連休となっている。

 ちなみにGWの由来は、ラジオで最も聴取率の高い時間帯“ゴールデンタイム”に倣ったもの、または日本映画業界による造語など諸説あるそうだ。いずれにせよ、この夢のような10連休が“ゴールデン”の名にふさわしい期間であることは間違いない。

 そこで、今回はそんなGWと同様に“ゴールデン”の名を持つ漫画を一挙ご紹介。ぜひ、この長いGWに一気読みしてみてはいかがだろうか。

『ゴールデンカムイ』野田サトル

 “ゴールデン”の名を持つ漫画と聞いて、真っ先に本作を思い浮かべた人も多いことだろう。4月28日発売の「週刊ヤングジャンプ」にて最終回を迎えた『ゴールデンカムイ』。日露戦争帰りで“不死身の杉元”の異名を持つ杉元佐一と、アイヌの少女・アシリパ(※リは小文字が正式表記)が、隠された金塊とその謎を巡る物語だ。

 2人の前に立ち塞がる個性豊かで凶悪な死刑囚たち、そして北の最強軍隊第七師団。さらには強大な北海道の大自然に巨大ヒグマ......! 感情の整理が追いつかないほどの怒涛の展開はもちろん、息をのむような緻密な筆致と、確かな情報で描かれるアイヌ文化に注目してほしい。

 また、完結を記念して、本作初となる大規模展覧会「ゴールデンカムイ展」が2022年4月28日(木)〜6月26日(日)の間、東京ドームシティGallery AaMoにて開催中だ。完結まで見届けた後は、本展覧会で杉元とアシリパの軌跡をたどってみては?

『ゴールデンゴールド』堀尾省太

 物語の舞台は瀬戸内の静かな島。突如出現したフクノカミと呼ばれる謎の生命体によって、島民たちが富や欲望に翻弄されていく様子を描くサスペンスホラーだ。

 ご利益がありそうな福耳、そして怖いくらいの無表情が特徴的なフクノカミ。江戸時代に島を繁栄させたと言い伝えられるフクノカミは、現代に蘇り、またしても島に豊かさと繁栄をもたらす。だが、それと同時に島の人々は更なる富を求めて行動がエスカレートしていく。 日常に潜む、人々の欲望や執着が炙り出される恐ろしさ。ぜひこの静かな恐怖を味わってみてほしい。

『ゴールデンラズベリー』持田あき

 「第25回文化庁メディア芸術祭」マンガ部門で大賞に輝いた『ゴールデンラズベリー』。仕事が続かない男性と、恋が続かない女性。“続かない”共通点を持つ2人が、芸能界を舞台に仕事、そして恋愛に奔走する物語だ。

 なんといっても魅力は、恋が続かない女性ことヒロインの吉川塁。表情が少なく淡々としていて、掴みどころのないキャラクターだが、芸能界を目指すと決めた彼女からは確固たる信念が滲み出す。そんな彼女の姿が回を追うごとに益々魅力的にうつり、引き込まれていく。

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