なにわ男子・道枝駿佑主演で映画化『今夜、世界からこの恋が消えても』躍進のラノベランキング

 ランキング1位は佐島勤『魔法科高校の劣等生』シリーズで、司馬達也らが国立魔法大学へと進んだ後の第一高校に進学した十文字アリサと遠上茉莉花が主人公の『新・魔法科高校の劣等生 キグナスの乙女たち③』(電撃文庫)。他の魔法大学附属高校との「九高戦」を控え、アリサはクラウド・ボール、茉莉花はマーシャル・マジック・アーツというスポーツに励む姿が描かれる。達也のライバルだった一条将輝の妹、茜が登場して茉莉花と繰り広げる新たなライバル関係も見どころだ。

 3位も川原礫『ソードアート・オンライン』シリーズを『キノの旅』の時雨沢恵一が書く『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインXII -フィフス・スクワッド・ジャム〈中〉』(電撃文庫)と人気シリーズの最新刊が固めた。4位も衣笠彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編6』(MF文庫J)、5位も安里アサト『86-エイティシックス- Ep.11 -ディエス・パシオニス-』とシリーズ最新刊が並ぶ。

 新シリーズでは、第28回電撃小説大賞で大賞に輝いた白金透『姫騎士様のヒモ』(電撃文庫)が話題騒然の1冊。魔物に父王を殺され国を滅ぼされた姫騎士アルウィンが、ダンジョンの奥に眠る宝を使って願いを叶えようとしている。そのアルウィンに寄り添っているのが、なぜか女たらしで酒と博打に明け暮れるマシューという男。いわゆる「ヒモ」という存在だが、彼の行動にも、そして素性にも秘密があった。目的のためには手段を選ばないハードさが垣間見え、ハッピーエンドからはほど遠いストーリーが最近にない読後感を与えてくれる作品だ。

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