作家で「億」は稼げるのか? 現役作家たちが明かす赤裸々な収入事情と、必要な努力

 まずは出だし。方法として①新人賞を受賞する②スカウトされる③出版社に直接売り込む―を挙げている。

 ①は当たり前だから②について聞かせてほしいという意見に、いわゆる“なろう系”からのスカウトは順位が重要で、編集者の好みよりも売れそうだからといった営業的な理由から刊行が決まるため、書きたいことは書けないといったアドバイスを送っている。それでもデビューしたいとブームに寄せても、“なろう系”は“終わったジャンル”になりかかっていると手厳しい。

 だったら売り込みは? これもコネと見つけ出すまでが大変といった意見。いったいどうすればデビューできるのかを問われ、まずは「原稿に体を張れ」と説き、新人賞を取れと至極真っ当な提案をしつつ、そこから先、どうやって生き残っていくかに話は入っていく。著作が出来たら献本しまくれ、なるべく早く仕上げて筆の速い作家だという印象を編集者たちに与えろ等々。ストーリーやキャラクター、完成までのメドが書かれた企画書を幾つも用意して、採用される機会を増やすことも必要らしい。

 だったらそのアイディアは、というところで松岡圭祐『小説家になって億を稼ごう』の執筆メソッドが訳に立つ。2冊は決して対立しておらず裏表の関係なのだ。両方読めば、あなたも作家になって「億を稼げる」かもしれない。


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