“クール男子”の日常を覗き見!? 眺めているだけでも愛らしい漫画を紹介
何をしても様になる、淡々と仕事をこなす、口数が少ない、「ふっ」と口元だけで笑う、感情が表に出にくい……そんなクールでカッコイイ男子。みなさんは”クール男子”が好きですか?
さまざまな少女漫画・女性漫画を読んでいると、作中にひとりはいるであろうキャラクターだが、そのクール男子をクローズアップした作品は多くはない。もはや周りの男女のいざこざに振り回され、クール男子の良さが半減しているのでは……と思うことさえある。今回は、そんなクール男子の日常を堪能でき、シンプルにその魅力だけを拝める2作品を紹介したいと思う。
クールドジ男子/那多ここね(4巻が11/22発売予定)
ガンガンpixivで公開中の『クールドジ男子』。クールでかっこよくて、だけどちょっとドジ。そんなドジさえもこれまたクールにキメてしまう男子たちの日常コメディだ。
年齢も性格も違う4人のクールドジ男子が登場。「クールドジ」とひとくちに言っても、これだけタイプがあるのかと学ばされる、それぞれの視点でストーリーは展開。クールとドジとは、相反するようで共存する世界がここにある。筆者はここの住人になりたい。しかもフルカラーときたもんだ、眼福。
最初に登場するのは大学生の一倉颯。羞恥心があり、反省するタイプ。「あ、やってしまった」とドジをすると恥ずかしい気持ちで顔に出てしまい、「次からは気を付けよう」とちゃんと反省もする。頭はいいが、ちょっと天然な感じ。
2番目に登場するのが、強がりストイックタイプの高校生、二見瞬である。ドジをしても堂々とした佇まいで、「わざとだし」「あえてだから」と切り抜ける。かわいいって言われるのはおもしろくない、当然のように振舞えばかっこいいと思ってやっているらしい。ちょっと思春期をこじらせている。
3番目は無自覚無痛タイプの三間貴之。27歳、社会人である彼はそもそも自分がドジをしていることに気づかず、顔色も変わらない。周りが笑いのツボに入ってしまう沼。元から自分はこんなもんだと、もうすでに悟りを開いちゃっているらしい。
4番目は受け入れ前向きタイプの専門学生、四季蒼真。ドジをしても「あれ? これもアリだな!」と深く考えすぎないタイプ。ドジする自分にこっそりツボる。小さなことでも前向きに捉える、母性本能をくするぐ天才、いや天使だな。
基本は皆クールでイケメンだ。それぞれがドジによって運命の出会いを果たす。自分が短所だと思っているところを、相手は長所のように感じたり、お互いにリスペクトしたりする様子は、推し同士の絡みを双眼鏡で覗いているみたいで、ほほえましい気持ちになる。ちなみに筆者は、眺めているだけなら表情がコロコロ変わる一倉と四季に和むな~と思うが、実際パートナーとなったら三間かなぁ、いや案外二見をいちから育てるのも楽しそう……などと妄想している。皆さんはどのタイプがお好みかな。そして、最新巻ではまさかの新たなクールドジ男子が登場……!?