【漫画】判断のつきにくいセクハラ被害の真実とは 『100日後に会社を辞めるOL』の衝撃
必読書に指定してほしい。
先日、人生を変えるエッセー漫画に出会いました。こう書くと、自己啓発本やスピリチュアル系の本でも読んだのかと思われそうですが、違います。
漫画家 とあるアラ子が18歳のころに実際に体験したセクハラ被害を描いた『100日後に会社を辞めるOL』です。6年前にTwitter上で「アラ子バイト漫画」というタイトルで連載していた作品、当時は大きな話題になったそう。
筆者は社会人になってすぐにセクハラ被害にあったので、遅ればせながら「共感できればいいな」くらいの軽い気持ちで読み始めましたのですが、セクシャル・ハラスメントの問題点を包括的に伝えるだけでなく、セクハラ未満モヤモヤ以上と捉えられがちな判断のつきにくい事象を「セクハラだ」と第三者に認識させることに成功しており、読後しばらくは衝撃を引きずりました。
というのも、セクハラという不明瞭で繊細なテーマを言語化できたことにも驚いたのですが、万人に読んでほしい内容であるのにもかかわらず個人での電子書籍化止まりだというのです。筆者は、セクハラの教科書と呼ぶにふさわしい商業作品が出版に至っていない理由や、セクハラ被害の経験を漫画化しようと思ったきっかけが知りたくなりました。そこで、作者のとあるアラ子氏にインタビューする機会をいただいたのです。(中川真知子)