なにわ男子 道枝駿佑が『消えた初恋』青木役にぴったりなワケ 共通点は愛され力

 10月から放送開始されているドラマ『消えた初恋』(テレビ朝日系)。勘違いから始まった男子高校生の恋愛模様が描かれている同作は、今をときめくSnow Man・目黒蓮となにわ男子・道枝駿佑がW主演を務めている。SNSで話題に挙がっていることも多く、評判は上々だ。

 11月9日時点で、ドラマは第5話まで放送。5話では、ついに青木想太(道枝)が井田浩介(目黒)に告白をし、晴れて付き合うこととなった。原作に沿ってドラマ化されるのであれば、この先もキュンキュンする2人のこそばゆい関係が盛りだくさんだ。こうしたストーリーも然ることながら、演者とキャラクターの親和性が高いと評価されているのも同作の人気の秘密。そこで今回は道枝演じる青木にフォーカスしてみたい。

 青木は井田と同じクラスの高校2年生。思いを寄せる橋下さんから借りた消しゴムに「イダくん」を書いてるのを井田本人に見られてしまったことがきっかけとなり、青木は本当に井田に惹かれていく。そんな青木はとにかくお人好しで、困っている人を放っておけない優しい性格。井田に勘違いされたのも、橋下さんの恋心がバレてしまうとかばったため。さらに優しさもピカイチ。井田が「青木は自分のことが好き」と信じてしまうほど、誰にでもさり気ない優しさを見せている。

 また、妄想が激しく、ついつい言葉足らずになってしまうのも青木の特徴だ。井田に消しゴムを見られた直後、屋上で口止めをしようとした際も、妄想の一部だけを言葉にしたため、井田にさらなる勘違いをさせてしまっていた。だが、その分感情が表に出るタイプで、コロコロと変わる表情が見ていて楽しい。道枝自身はどちらかと言えば控えめなタイプのためややギャップもあるが、そこは道枝の演技力が映えるところでもある。「天然&おバカ&ピュア」という青木を的確に表現している道枝にぜひ注目してみてほしい。例えば、5話終盤で崖から落ちたシーン。井田が死んだと思って慌てる青木、生きていると気付いて安堵する青木、頭を打ってないか心配する青木、「お前死んだら俺生きていけねぇよ」と思わず言ってしまったことをごまかす青木、急に真面目モードになる青木……。ジェットコースターのような気持ちの変化をオーバーなまでに表現してくれているが、それも同作のトーンにピッタリだ。

関連記事