『HUNTER×HUNTER』選挙編で張られた伏線とは? 連載再開に向けてポイントをおさらい
※本稿は『HUNTER×HUNTER』のネタバレを含みます。
『HUNTER×HUNTER』がテレビアニメ放送開始から10周年を迎えた。それを記念して『週刊少年ジャンプ』で10周年記念描き下ろしイラストが公開され、2022年1月より日本テレビ系にて「選挙編」が再放送されることが決定。これを機に、選挙編の見どころを振り返ってみたい。
レオリオ=パラディナイトの演説
選挙編で久々に登場した、ゴンの友人であるレオリオ。医師を目指して勉強をしているため、戦いの前線に登場することはなかったが、危篤状態になったゴンのもとに駆けつけていた。キルアと連絡を取りながらゴンを救うために奔走していたが、ゴンのもとに一向に現れないジンにしびれを切らして選挙が行なわれているハンター協会本部に乗り込んだのが事の始まりだ。説得するも突っぱねてくるジンの態度に腹を立て、「いっぺん死ね!!」とジンを殴ったことで喝采を浴び、第4回13代会長総選挙でレオリオは3位へ浮上する。その後も上位に名を連ね続け、会長の最有力候補へとなっていったのだ。その途中に行なわれたレオリオの演説は、間違いなく選挙編の人気ポイントだろう。
「どーせ選ばれっこねーし」と考えながら行なった演説はかなり熱い。「オレが会長になったら 協会を…私物化するからな!!」「最初にお前等全員で出す命令は ゴンを助けるためすぐに動け!!!だ!!」と突拍子もないことを言い放ったものの、続けてゴンに対する思いや自分の無力さを熱弁。裏のない真っ直ぐな言葉での演説は多くのハンターに刺さり、第7回総選挙では2位にまで順位を上げている。
実際、レオリオが信頼に値する人間であることが伝わる演説に、心が動いた人もいるだろう。最終的にパリストンとの決選投票になったが、ゴンが会場に来たことで会長の座に就くことはなかったレオリオ。しかし、チードルの勧誘で十二支んメンバーに加入しており、今後も能力を発揮していってくれそうだ。
ジンとゴンの再会
ナニカの力によって回復し、ハンター協会本部に姿を表したゴン。多くのハンターが集まっている中、父親であるジンと再会を果たしている。普段はノラリクラリしているジンだが、カイトの状況を泣きながら説明するゴンに対してその考えは間違っていること、謝るならカイトに謝るべきだということを説き、父親らしい一面を見せていた。さらに「次はどうするかを約束し、それを絶対守る」という謝る時のルールも教え、カイトの元へ向かわせている。その際「もっと…話せる…? 後で…」というゴンのお願いを断ろうとしたが、周りのハンターたちから責め立てられ、後に世界樹のてっぺんで待ち合わせてゆっくり語らうことができたのだった。
ゴンはもともと父親を探すためにハンターになっており、選挙編はある種区切りがついたシーンが含まれている。暗黒大陸編でジンはビヨンド=ネテロの陣営に入っており、活躍を見せてくれるに違いない。ゴンは念が使えない状態になってしまっているが、この親子が再会する日はまた必ずくるはずだ。