『東京卍リベンジャーズ』橘直人は本当に味方なのか? 三つの謎を検証

 そして3つ目は、「都合がいい事実が多いこと」。もちろんストーリーの展開上ありえることで、違和感が生じていると言うことではないのだが、直人の行動を振り返ると、少し勘ぐりたくなるような言動も少なくない。

 例えば、初めにタイムリープして過去の直人に会った時、武道は12年後に日向と直人が殺されることを伝えた。後にそれを「ボクはあの頃たまたまオカルト的な事にハマってたから信じただけです 普通は信じません」と言っているが、まさにそこで、確かに「普通は信じない」だろう。さらに、現代において直人は組織犯罪課の刑事になっているが、いち刑事としては様々なことに融通が利きすぎている気もする。日向と直人は1歳差。現代では25歳だ。高卒で刑事を目指してトントン拍子に出世しても組織犯罪課の刑事になれるのは24〜25歳あたり。配属されて間もない刑事が外に出ていない資料や情報を手に入れて第三者に提供したり、死刑囚に面会させたりできるのだろうか……?と、気にし出せばキリがない。

 もはや重箱の隅をつつくレベルになってくるが、直人には「なぜ?」がまだまだ絡みついている。何かしらのヒントや直接的な正解が出るまで真相はわからないが、直人についての謎を考えながらアニメや実写映画を見ると、また違った面白さが味わえそうだ。まだまだ同作から目が離せない。

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