『ONE PIECE』麦わらの一味に新メンバー加入の可能性は? ワンピース研究家が考察

「そこが尾田先生の巧みなところで、ワノ国編では魅力的な新キャラクターがたくさん登場しています。先日行われた世界人気投票で上位に入ったキャラクターもいるくらいなので、読者に納得してもらえる形で仲間が増える可能性はあるでしょう。具体的には、四皇のカイドウの息子(娘)であるヤマトが仲間になる可能性は他のキャラクターと比べて高いと思います。今までにない個性にあふれたキャラクターですし、なにより自らルフィと一緒に海に出ると言っています。“おでん漫遊記”を愛読していることから、いつか“ルフィ漫遊記”のようなものを執筆して、麦わらの一味の冒険を後世に残す役割を果たすかもしれない。ジェンダー的にも、ヤマトのようなキャラクターが麦わらの一味に加わるのは好ましいことでしょう。もう一人、多様性という観点からいって、ミンク族のキャロットが加入する可能性も捨てきれません。ロジャー海賊団などにもいろんな種族が入り混じっていましたから、麦わらの一味にキャロットがいても様になるはずです。フォアマストに乗って見張り役をしている姿など、ぜひ見てみたいですね」

 また、神木氏は“10人目の仲間”の意味を拡大解釈した可能性にも言及する。

「アラバスタ王国の王女だったビビは、国を守るために途中でクルーから外れましたが、彼女もまた間違いなくルフィたちの大事な仲間です。新世界編以降、ビビのようにクルーの一員にはならずとも、ルフィたちの仲間として同行・協力しているキャラクターが多くいます。トラファルガー・ローや錦えもん、麦わら大船団などもそのパターンですが、彼らを総じて“10人目の仲間”と呼ぶこともできるかもしれない。もっと言うと、ルフィがこれまでに救ってきた人たちはみんな仲間と呼べるのではないでしょうか。ルフィたちの大きな敵である黒ひげ海賊団は、提督であるティーチと10人の巨漢船長による海賊団なので、ルフィたちもルフィ+10人で戦うというシナリオも予想されています。もしそうなった場合そこで新たなクルーが戦うのか、もしくはかつての仲間たちが“10人目の仲間”として力を貸してくれるのか、どちらにしても楽しみな展開ではないでしょうか。最終決戦の時に”おれたちが10人目の仲間だ!”とこれまでにルフィたちが救ってきたキャラクターが一斉に再登場してもかなり熱い展開になるのでは……と期待しています」

 ヤマトか、キャロットか、はたまたビビをはじめとした“10人目の仲間”かーー先の展開は尾田先生のみぞ知る。

■神木健児
フジ系列ワンピースマニア対決全国一位/99人の壁ジャンル「ワンピース」/ワンピースマガジン制作協力/マニアフィギュア監修協力/熊本県ルフィ像記念トークショーなど。ワンピースの魅力を伝える活動を積極的にやっています。
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Twitter:ワンピースが大好きな神木

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