RIZINアンバサダー・くるみが語る、最初で最後の写真集 「詐欺じゃなく、本当にこれが最後です」

 RIZINアンバサダー、モデルとして活動しているくるみが6月23日、自身初の写真集『くるみ1st写真集 KURUMI』(KADOKAWA)をリリースした。舞台は湘南。穏やかなリゾート空間でナチュラルな姿をたっぷりと見せてくれている。

 日本、アイルランド、アメリカ、ロシアのクォーターで日本語、英語、中国語が話せるトリリンガルのくるみ。完璧でクールな美女かと思いきや、写真集で見せる表情やインタビューを通して、気さくで明るい性格が垣間見えたのが印象的だった。最初で最後の写真集と断言する本作に込めたこだわりとは。撮影の思い出からセレクト、エッセイについて、彼女なりの思いを聞かせてもらった。(とり)

「今まで写真集を見たことがなかったんです」

――本作の制作が決まったときの心境はいかがでしたか?

くるみ:私、今まで写真集を見たことがなかったんです。雑誌のグラビアは何度かやらせていただいたことがありますが、もうやらないと決めていて……。そんな私が写真集を出せるだろうかと不安があったので、事前に写真集を3冊ほど購入して勉強しました。そこで佐々木希さんや新川優愛さんの写真集を見て、「写真集、めっちゃいいじゃん!」と、思いのほかハマってしまって。そこから、さらに追加で10冊ほど購入したくらいです(笑)。

――佐々木希さんの写真集はどういったところが良かったんですか?

くるみ:ストーリー性があって、一緒に旅行に行っている気分になれるほど、自然な表情が見られたところです。カメラマンさんが撮った写真というより、隣にいる人がふとしたときに撮った写真のようで、下着姿も全然いやらしくありませんでした。こんなふうに自然な表情を写してくれるんだったら、私も写真集をやってみたいなぁって。

――では、本作も自然な表情を意識されたんでしょうか。

くるみ:今まで広告のお仕事が多かった関係で、自分のSNSでも、自然な表情の写真をほとんどあげたことがなかったんです。そのため、キツイ性格に見られがちなことに悩んでいて。この機会に、もっと自然体な私を見てもらいたかったので、笑顔はもちろんのこと、食べ物を口に入れたときの崩れた表情など、何気ない瞬間をたくさん撮ってほしいとカメラマンさんにお願いしました。

――なるほど。事前の打ち合わせも、念入りにされたんですか?

くるみ:そうですね。今回は、撮影前の打ち合わせで、できることとできないことの線引きをしっかりと共有させていただきました。自分が納得した状態で安心して撮影に臨めたので、一度も緊張を感じることなく、最初から最後まで楽しんで撮影ができたのでよかったです。

――信頼関係が築けたうえで撮影ができたんですね。

くるみ:はい。それに、スタイリストさんがとても繊細な方で。私もかなり繊細な性格なんですけど、私のこだわりを細かく読み取ってくださり、私好みの衣装をたくさん提案してくださったんです。普段着に近いものから、絶対に取り入れたいと思っていたデニムまで、理想通りの衣装を着させていただけたのも嬉しかったですね。

くるみ:今回は痩せすぎないように、日常的に取り組んでいる筋トレをお休みして、マッサージやストレッチを重点的に行いました。細くなりすぎても不自然ですし、自然体な姿を撮ってもらうためには、柔らかさの残る体型の方がナチュラルに見えるんじゃないかなって。ダイエットは全くやりませんでした。

――先ほど、ご自身で繊細な性格だと言われていたように、そういったミスマッチが気になってしまうんですね。

くるみ:めちゃくちゃ気にしいなんです。本作は構成にも携わらせていただきましたが、編集さんを困らせてしまうくらいこだわりましたから(笑)。

――具体的にどういったところにこだわりましたか?

くるみ:いろんな写真集を見させていただいて、印象に残る写真集には絶対手を止める瞬間があることに気づいたんです。例えば、似たような構図の写真が続いていると、手を止めることなくパラパラっと見終わってしまう。そうなってしまわないよう、タテイチとヨコイチのバランスを意識したり、エッセイを入れたりして、どこかで手を止めてもらえるような工夫を心がけました。

――最初は写真集を見たことがなかったとは思えないくらい、しっかりと写真集を見られていますね。個人的には、湘南のロケーションがくるみさんの雰囲気に合っていて、素敵だと感じました。

くるみ:海が好きだったことと景色が綺麗なところに行きたかったことから、湘南を撮影場所に選ばせていただきました。私、雨女のはずなのに、撮影当日は奇跡的に晴れ続きで。2日にわたって撮れた綺麗な夕景の写真は、どちらもお気に入りの写真になりました。そうそう、私の好きな番組のロケ地でも撮影ができたんですよ。テーマソングをかけながら、みんなノリノリになって撮影できたことは、一つ思い出になりましたね。

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