『東京卍リベンジャーズ』本当に強いヤンキーは誰だ? 肉体と精神の両面から考える

 定額制動画配信タイトルの視聴者数ランキング1位、コミックの売上ランキングも上位をキープするなど、大人気漫画のポジションを揺るがないものにした『東京卍リベンジャーズ』。ヤンキー漫画ゆえ、同作には喧嘩シーンがとにかく多い。バトルシーンを見ていると、身体的に強いキャラ、精神的に強いキャラと、登場人物それぞれに違う強さがあることに気が付く。両方を兼ね備えた強さで考えた時、どのキャラクターが一番なのだろうか。個人的意見たっぷりに考えてみたい。

■1位:龍宮寺堅

 ドラケンこと龍宮寺堅は、「東京卍會」のNo.2。中学生ながら185cmという長身の持ち主で、腕っぷしもかなりのもの。「8・3抗争」で主人公の花垣武道や三ツ谷隆が合流するまでの間、一人で「愛美愛主」の複数メンバーを相手にしていたり、「血のハロウィン」で戦況を変える戦いを見せたり、「聖夜決戦」で1人で100人の「黒龍」の兵隊たちを伸したりと、各抗争で圧倒的な力を見せてきた。単純に身体的な喧嘩で考えれば、ドラケンよりも強いキャラクターはいるが、彼を1位としたのは精神面での強さを加味した結果。武道が「マイキーくんの心」というほど人間が出来ており、仲間たちを常に正しい方向へ導いてきたドラケン。武道がタイムリープを繰り返した未来の一つでは、稀咲鉄太の指示で殺人を犯して死刑囚になっていたことはあったが、それ以外で精神的な脆さもほとんど見受けられない。身体能力と安定した精神力を総合的に見ると、彼が1位と言えるのではないだろうか。

■2位:佐野万次郎

 「東京卍會」の総長である、マイキーこと佐野万次郎。誰もが知る最強の不良として名を馳せているが、精神面の脆さもある繊細な人物だ。実際、12年後の未来では稀咲により“闇堕ち”してしまい、凶悪犯罪にも手を染めてしまっている。心に抱えた黒い部分は複雑な家庭環境からくるものなのだろうか。中学時代からも見え隠れしており、兄の真一郎や妹のエマ、「東京卍會」創立メンバーの場地圭介、ドラケンなどの支えが必要不可欠になっていた。しかしその多くを亡くしてしまった結果、自律できず闇堕ちしてしまう。だが一方で、身体的強さは圧倒的で、一撃必殺の蹴り技を武器に天才的な格闘センスを発揮している。あまりの強さに「マイキーが来てくれれば勝てる」と仲間たちの希望になっているほどで、蹴り技一撃で複数人をふっ飛ばしている場面もある。精神面の脆さをカバーしても余りある圧倒的喧嘩の強さから、マイキーを2位としたい。

■3位:場地圭介

 「東京卍會」の創設メンバーであり、元壱番隊隊長だった場地圭介。場地は誰よりも「東京卍會」を愛しており、かなりの仲間思い。「東京卍會」を抜けて「芭流覇羅」に入ったのも、害になりそうな稀咲のことを調べるため。そして「芭流覇羅」のNo.3であり、「東京卍會」創設メンバーだった羽宮一虎を救い出すためでもあった。理不尽に喧嘩をふっかける破天荒な面はあるが、その強さはかなりのもの。例えば「血のハロウィン」では羽宮に刺されてしまうが、その状態で50人を倒し、稀咲を追い詰めた。しかし、羽宮に刺された傷が致命傷となり、稀咲を目の前にして倒れてしまう。それを察したマイキーが羽宮を殴り殺そうとするが、場地はそれを阻止するように自ら腹を刺してしまった。場地は最期まで「一人一人がみんなの為に命を張れる、そんなチームにしたい」という創設時の思いを貫いたのだ。並の精神力では成し得ないことをし、50人もの敵を痛手を負った状態で倒した彼は、間違いなくトップクラスの強さを持つ人物だ。

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