【漫画】真面目な父が突然「忍者になる」と言い出したら……? 予想外のラストシーンに思わずほっこり
ーー練習するお父さんの姿を電車から目撃する奈津子の気持ちもリアルでした。吉田丸さんに就活のエピソードや“お祈りメール”の経験はありますか?
それが就活したことないんですよ……。私が通ってたのは芸大だったんですけど、芸大って誰も就職活動しないんです(笑)。3〜4年生になってもみんな何もしてなくて。私も大学3年生の時にマンガ家デビューして、周囲のお陰でなんやかんややってこれました。
ーーそうだったんですね。商業誌に応募してデビューですか?
今はもうないんですけど、『ドロヘドロ』とかを連載していた小学館の「IKKI」っていう雑誌に応募してデビューしました。でもそれから2〜3年くらいは、読み切りのネームとか出してたんですけど一度も載らなくて……鳴かず飛ばず。じゃあいろんなところに持ち込んでみようと思って、「アフタヌーン」とか「ひらり、」に持ち込んだりして、連載できるようになったという流れですね。
ーー影響を受けたマンガ家さんや、作品はありますか?
小さい頃から、少年マンガも少女マンガも読んでいたんですけど、好きになるのはキラキラの恋愛ものよりはコメディとか日常系の方が多くて、『赤ずきんチャチャ』とか、『あさりちゃん』とか好きでした。少年マンガでもバトルものよりも日常ギャグマンガが好きで、『世紀末リーダー伝たけし!』が好きでしたね(笑)。昔からザ・少女マンガでも、ザ・少年マンガでもない中間のあたりくらいを好きになることが多くて、だから自分の作風もそういうふんわりした感じですね。
ーー小さい頃から身の回りにマンガがあったんですね。
姉がマンガが好きで、親も月に1冊は月刊誌を買ってくれていました。姉と妹もいたので、姉が「なかよし」、妹が「りぼん」、私が小学館の学年誌を買ってもらってました。そして姉が徐々に「ジャンプ」にシフトしていって……という。
ーーマンガ家として活躍されていること、ご家族は喜んでくださっているのでは。
姉は応援してくれていて、Twitterでもたまに宣伝してくれています。ただ『大上さん〜』や今描いてる『じょしまん。』(webアクションにて連載中)もですけど、ちょっとHな作品を書いた時に「今回のはちょっとHすぎるからやめなさい」みたいなことを母に言われたことはありました(笑)。
ーーたしかにちょっとHな話を親に読ませるのは気まずいですね(笑)。では最後に今後の目標を教えてください。
すごく欲を言えば、やっぱりアニメ化とかドラマ化とか賞レースとかに憧れるんですけど、お仕事を絶えず続けて、隙間産業というか……雑誌の1番手2番手じゃなくても3番手くらいで安定してるところを目指したいですね。読者さんに楽しんで読んでもらえるもので、自分も描いてて楽しいものを描いていきたいです。
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