『美味しんぼ』最凶コンビ・荒川絹江と三谷典子は“恋のキューピッド”だった? 山岡たちへの影響を検証

 東西新聞社文化部のメンバーで、山岡とは同僚、栗田ゆう子とは先輩後輩の間柄になる荒川絹江(旧姓田畑)と三谷典子(旧姓花村)。栗田にとっては仕事や恋愛などを相談する良き先輩だが、山岡には、厳しく接することが多い。また山岡との結婚を望む栗田を妨害し、困らせることも多々あった。最凶コンビとも言われる荒川と三谷の行動について、検証してみたい。

山岡のおかげで結婚できた2人

 まずは荒川と三谷が山岡に受けた恩から検証しよう。三谷は結婚時、山岡に協力してもらっている。3巻で、彼女がスキーに行った際、車が立ち往生していたところを後のパートナーとなる三谷幸吉に助けられ、簡単に一目惚れする。幸吉は名前も告げず、せんべいを渡して去っていったのだ。

 話を聞いた富井副部長は「昔の落語みたい。そんなことで一目惚れするなんて婚期を逃している焦り」と笑うが、花村(三谷)は大真面目。栗田と田畑が協力し、せんべいを手がかりに店を探すことにするが、都内の名店を回っても、三谷にたどり着くことはできなかった。

 ここで山岡がせんべいに塗られた醤油から製造元を割り出し、浅草の「三谷屋」で作られたことをキャッチ。両者の想いは一緒だったようで、交際することになった。この後2人は結婚することになる。山岡の鋭い嗅覚がなければ、2人が再び出会うことはなかっただろう。

 一方、田畑も写真家の荒川と出会い結婚することになるが、そこにも山岡の協力があった。2人が結婚式前に些細なことで喧嘩し、危機が訪れた際にも、山岡が謝罪の料理できっかけを与え、仲を取り持っている。2人は山岡のおかげで幸せになったのだ。

山岡と栗田を引き裂こうとする2人

 山岡は2人にとって大恩人であることは紛れもない事実だが、大金持ちの団社長が登場すると、事あるごとに山岡と栗田の仲を引き裂こうと暗躍する。30巻では、荒川が団社長からかかってきた電話を取り次ぎ、勝手に栗田との食事を承諾。団社長と食事する同じ日に「前から約束していた演奏会のチケットが取れた」と後から誘う山岡には「栗田さんの約束はと取り消せません」と恫喝し、団社長との食事をキャンセルしようとした栗田にも「しっかりしないさいよ。あんなぐーたらと団社長どっちがいいのか判断できないの?」と優劣を決めつけた。

 さらに荒川と三谷は栗田を会議室に呼び出し、「山岡に未来はない。団社長と結婚するべきよ」と迫る。山岡への愛を見せる栗田に「情けないあんなグータラ男を」と罵倒し、「山岡の心を試す」と言って、勝手に山岡を2時に公園で「栗田が来る」と呼び出し、待たせる。

 4時になって栗田にその事実を伝え「怒ったり帰ったりしていたら、失格」「待っていたら合格」と無理難題を突きつける。これにはさすがの栗田も取り乱して激怒したが、山岡は公園でムカゴ探しに熱中しており、会うことが出来た。栗田は「試験、合格よね?」と嬉しそうにするが、2人は明らかに不服そうな顔をしていた。