佐伯泰英123作品が一挙電子書籍化 「居眠り磐音」完結&新シリーズ連続刊行も

 「文庫書き下ろし時代小説」のジャンルを確立し、20年間にわたって大ヒットシリーズを生み出し続ける人気作家・佐伯泰英の作品がついに電子書籍化される。人気シリーズ『居眠り磐音』『密命』『酔いどれ小籐次』など、全123作品が4月6日より配信となる。

 また、2300万部超のエンタメ超大作『居眠り磐音決定版』が3月に完結する。完結記念としてプレゼントキャンペーンが実施されることが予告された。詳細は居眠り磐音シリーズ特設サイト(https://books.bunshun.jp/sp/iwane)でチェックすることができる。

 さらに、女性職人を描く書き下ろし新作『照降町四季』(てりふりちょうのしき)<全4巻>が、4月より連続刊行されることもわかった。本作は文庫・単行本・電子書籍が同時刊行となる。

佐伯泰英「なぜいま電子書籍か」

私は八十を前にしたアナログ人間だ。なんの不自由もなく活字本世界で過ごしてきた。ふと周りに目をやると電子書籍が広がりを見せていた。私は作家として最後まで電子書籍には手を出すまいと思ってきた。時代小説と電子書籍、どこか相性が悪いような気がしていたからだ。だが、予想外に電子書籍が存在感を増しているではないか。そして、コロナ禍、出歩くのも難儀な世の中が到来した。この二十年あまりで刊行した文庫二百七十一冊が並んだ本棚をふと見て迷った、悩んだ。それなりの空間がタブレットひとつに収納できる手軽さ、便利さを考えたとき、変節した。私の覚悟をデジタル時代があっさりと蹴り飛ばしたというわけだ。

佐伯泰英 新春メッセージ

https://youtu.be/kjBEV_zt_ko

佐伯泰英

■佐伯泰英プロフィール
1942年、北九州市生まれ。 日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。「密命」シリーズを皮切りに次々と作品を発表して高い評価を受け、〈文庫書き下ろし時代小説〉という新たなジャンルを確立する。2018年、菊池寛賞受賞。おもな著書に、「居眠り磐音」「酔いどれ小籐次」「新・酔いどれ小籐次」「密命」「吉原裏同心」「夏目影二郎始末旅」「鎌倉河岸捕物控」「交代寄合伊那衆異聞」「古着屋総兵衛影始末」「新・古着屋総兵衛」「空也十番勝負 青春篇」各シリーズなど多数。