澤村、北、黒尾、及川、牛若、木兎……『ハイキュー!!』モンスターたちを率いたタダモノではないリーダーたち
プレーで引っ張る 白鳥沢・牛若&梟谷・木兎
パワーで引っ張るというのは誰でもできるわけではない。とにかくバレーがうまく、強くならなければならない。牛若のあとを継いでキャプテンになった選手は誰なのかは分からないが、また全く違うチームになっているのではないだろうか。
スタイルは違うがそれぞれ「パワーで引っ張る」という点では、共通しているのではないだろうか。
チームメイトからの圧倒的な「信頼」と「愛」
個性派のチームをまとめているタダものではないキャプテンたちを見てきた。チームメイトの言葉の端々から、キャプテンが愛されている存在であることや、信頼されていることは想像できる。このキャプテンについていこう、キャプテンがいれば大丈夫、と思わせることができるのも人徳であり、才能だ。
もともとそうだったのか、それともキャプテンというポジションにつくことで形成されたのかは、描かれず想像するしか無いが、作中でモンスター世代と言われているだけあって、キャプテンのうち3人がナショナルチームに所属した。選手にならなかった3人は警察官、日本バレーボール協会所属、農家になった。いずれも責任感が必要な職種である。大人になったそんな彼らの姿を見ても、しかるべき人がキャプテンを努めていたと言えるのではないだろうか。
(文=ふくだりょうこ(@pukuryo))
■書籍情報
『ハイキュー!!』(ジャンプ・コミックス)既刊44巻
著者:古舘春一
出版社:株式会社 集英社
https://www.shonenjump.com/j/rensai/haikyu.html