黒柳徹子も絶賛、内海桂子が最後のメッセージ託した書籍 カラテカ矢部太郎が挿絵を担当

 大正、昭和、平成、令和と4つの時代を駆け抜けた稀代の漫才師・内海桂子の最後のメッセージが収録されているエッセイ『人生は七転び八起き』(飛鳥新社)が9月10日に発売される。

 本書では貧しい生い立ちにはじまり、いじめで自殺を考えた日々、シングルマザーとしての苦労と、波瀾万丈の人生を送って来た内海桂子の七転八倒の人生から得た教訓や知恵が率直に、そして赤裸々に綴られている。他にも、弟子であるナイツや主人である成田常也との微笑ましいエピソードも収録されている。

 帯文には番組共演などで親交のあった黒柳徹子が寄稿。「内海桂子さんが『メールだけじゃ静かすぎます。もっとしゃべりましょう』と私達を励まして下さっています。勇気がわきます」とコメントを寄せた。挿画は、お笑い芸人だけではなく漫画家としても活躍するカラテカ矢部太郎が担当。総26点のイラストを書き下ろした。

本文の一部を抜粋

私は9歳から働き始めて、百歳近くなったいまでも働いています。貧乏ゆえに奉公に出された蕎麦屋に始まって、下駄の鼻緒つけ、チンドン屋、そして焼き団子やお寿司を売ったり、キャバレーに勤めたり。多少、身を落としたとしても、とにかく体さえ動かしていれば生きていけるんです。
「つらい」とか「死にたい」とかグチをこぼしたり泣き言をいう暇があったら、まずは動いてみる。そうすると、なにか新しいことが起こるものです。
人生は七転び八起き。転んだら起きればいいんです。人は死ぬ気になれば、だいたいのことはできるはずだし、下り坂があるから、また上れるんです。下りっぱなしなんてことはないんです。今日がダメでも明日がある。関東大震災も戦争も生き延びてきた私が言うんだから、間違いありません。

ナイツとのエピソード

直々の弟子であるナイツが、私たちのことを「53歳で初婚の相手が77歳」とネタにしています。こちとら芸人とその亭主ですから、なんだって話題にしてもらえるんだったら「よし」としています。
「内海桂子は900歳なんですよ」なんてくだらないことも、ときどき言っていますが、どうせだったらネタを作ればいいのにと思っています。
「内海桂子師匠は900歳だろ?」
「バカだね。そんなわけないだろ」
「なんでだよ」
「そんなに生きられるほど金持ちじゃないよ、桂子師匠は」
これくらいやって、私をもっとネタにしてもらいたいものです。

■書籍情報
『人生は七転び八起き』
内海桂子 著
判型:四六判/192ページ
定価:本体1,200円+税
発売日:2020年9月10日(木)
出版社:飛鳥新社
書籍情報URL

特典

また、初版限定の購入特典として、桂子師匠×矢部太郎さんの「特製ことだまポストカード」が付く(全3種のうち、ランダムで1種)。

特製ことだまポストカード
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