『鬼滅の刃』最終決戦の鍵となるのは禰豆子か? 竈門家の血を引く“鬼”の可能性

『週刊少年ジャンプ』2020年13号

 『鬼滅の刃』第195話(『週刊少年ジャンプ』2020年13号)では、引き続き炭治郎・伊黒と無惨との死闘が描かれた。

※以下、ネタバレあり

 夜明けまで四十分。無惨はかつて縁壱につけられた傷を治癒できず、鬼殺隊側に好機が訪れる。深手を負った無惨は逃亡を図るも、伊黒に阻止される。炭治郎と伊黒は無惨を常に挟むように立ち回る。無惨も体力の限界を感じるようになる。そこへ、禰豆子が到着しようとする……。

 おそらく、次週以降の展開に大きくからむであろう竈門禰豆子について、ここで改めて掘り下げておきたい。

 禰豆子は炭治郎の妹で、第1回人気投票にて3位にランクインするほどの人気キャラ。物語序盤、炭治郎の外出中に無惨に襲撃され、鬼と化した。彼女は、鬼でありながら人を守り、人のために血気術を使う。血鬼術は爆血。自身の血を燃やし爆ぜさせる能力だ。

 竈門家兄妹の絆を示す印象的なシーンはいくつもある。蜘蛛の鬼編での第40話「ヒノカミ」がとりわけ印象的だ。下弦の伍・累が竈門兄妹の絆をねたみ、禰豆子を自分の妹にするため、蜘蛛の糸で吊し上げていた状況。累が恐怖の絆で禰豆子と関係を築こうとしたことに炭治郎は激昂した。

 炭治郎が下弦の伍・累との死闘で瀕死の状態になり、ヒノカミ神楽の相馬灯を見て、ヒノカミ神楽・円舞を繰り出す。禰豆子も眠りの中、母親から炭治郎の危機を告げられ、潜在能力を発揮し、爆血を繰り出す。竈門兄妹の連携プレーにより、起死回生となった。禰豆子は、炭治郎の危機を感じたら身を挺してかばう。鬼になっても兄を想う気持ちは強いのだ。

 禰豆子は、竈門家の血を引き、無惨の細胞をも持つ。つまり、ヒノカミ神楽・日の呼吸などの人間の心の強さと、無惨の意志とが交差する存在である。さらに、日の光を克服した唯一の鬼である。

 夜明けまで間もなく。禰豆子の行動は展開を大きく左右すると思われる。特に、禰豆子の動向には注目したい。

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