GANG PARADE THE LAST ROAD Vol.11:ヤママチミキ「守りきれなかった」 11年の命がけの青春、最後に作り上げる“唯一無二”

GANG PARADE ラスト連載:ヤママチミキ

「もう終わる」って、正直なところ思っていました

――POPは2015年6月に始動しましたが、8月に危機が訪れて。

ヤママチ:サキちゃんが活休になってしまって。「どうしよう?」ってなりました。裏では私たちをスタッフとしてサポートしてくれて、アドバイスもしてくれていたんですけど、それでも「やるしかない」と思って、ひたすら練習しましたね。ライブのたびに「どうしたらいいのか?」っていう話し合いをずっとやっていました。

――サキさんの活休は12月まで続きましたよね。富士急から下北沢SHELTERへの100kmマラソンで間に合わなければ脱退でしたけど。

ヤママチ:怖くてしょうがなかったです、「間に合わなかったらどうしよう」って。ライブの日は、朝の6時くらいにメンバーで集まって、下北沢のマック(マクドナルド)でみんなで配信を観ていたんですよ。無事にゴールした時は「よかった!」って思いました。

――サキさんが復帰して再び5人になったPOPでしたが、翌年、名前が「GANG PARADE」になりました。

ヤママチ:POPはSNSでエゴサがしづらかったんです。アイナ・ジ・エンドちゃんが「ピオピってカタカナで略すのがいいんじゃない?」って発信してくれたりもしていたんですけど、それもなかなか浸透しなくて。「GANG PARADE」という新しい名前に決める時も、「エゴサをしやすいようにしよう」というのは考えていました。

――変動はその後も続きましたよね。メンバーが立て続けに脱退したのは、どんな気持ちで受け止めていました?

ヤママチ:サキちゃんがいない時期も必死でみんなで頑張ってやってきたけど、「これ以上、一緒に頑張れない」という事実がすごく残念だったし……ただただ悲しい気持ちになったかなあ。特に(シグサワ)アオの脱退は悲しかったです。

――サキさん、ミキさん、ユアさんの3人になって、危機感はありました?

ヤママチ:「もう終わる」って、正直なところ思っていました。アオがやめてからオーディションするというのでいろいろやっていたんですけど、その途中で(イヌカイ)マアヤもいなくなってしまって、「どうしよう?」と。その段階では(キャン・GP・)マイカが入ることは、まだ確定ではなかったんです。「こういう状況なんで、蹴ってもらっても全然大丈夫です」ということを渡辺さんからマイカに話していたと思います。でも、マイカは入ることを選んでくれたので、立て直せたんです。

――マイカさんが加入したのが2016年10月2日、『Barely Last TOUR』の初日、名古屋の新栄DAYTRIVE公演。当時のマイカさんの印象は?

ヤママチ:「完璧な子!」って。顔もかわいいし。オーディションの面接はメンバーもやらせていただいたんですけど、歌も上手で、ダンスも踊れるし、「マジで即戦力だ!」「この子はすごいぞ!」と。救世主でしたね。本当に手がかからない子で助かりました(笑)。振りも全部覚えてきてくれていましたから。

――そのちょっとあとには、また新しくメンバーが加入することになります。

ヤママチ:元SiSの変な人たちが(笑)。

――(笑)。3人が入ると聞いた時、どう思いました?

ヤママチ:ただただびっくりというか。話を聞いたのが、マイカとの4人の『Barely Last』のジャケットやアー写を撮りに行く日で、深夜に集まった時だった思います。どういう反応をしたらいいのか、わからなかったです。

――初顔合わせの時、変な空気だったとココ・パーティン・ココさんとユイ・ガ・ドクソンさんが言っていました。

ヤママチ:そうですね。お互いに距離を確認しながらでした。

――「ようこそギャンパレへ!」という気持ちでした?

ヤママチ:そうですね。私は、何とも思ってなかったというのもアレですけど、「何かしらいい方向には転がるのかもしれない」とは思っていたので。

アヤ・エイトプリンスとの最後の衣装、帰還したカミヤサキとの最初の衣装

GANG PARADE ヤママチミキ(撮影=はぎひさこ)

――さらなる新体制の初お披露目は、ツアーファイナル。11月13日の新宿BLAZEでしたね。

ヤママチ:4人から7人に体制が変わるまでのスパンが短くて、それが大変でした。でも、一気に7人になったことで、グループとしての見栄えも、ライブの見応えも全然違うものになったと思うので、そこは新鮮でした。メンバーそれぞれのキャラクターが違うっていうのは、すごく大きかったのかなと思います。ビジュアル、歌い方、パフォーマンス、見せ方、全部がバラバラの人たちが集まったから、グループとして面白いものになったんじゃないかなあ、って。

――翌年の4月にリリースされた「FOUL」を聴いた時、「7人のギャンパレ、すごくいい!」って思ったのを覚えています。

ヤママチ:「FOUL」、めっちゃいい曲ですよね。曲としても“ギャンパレっぽさ”というものの第1段階だったというか。

GANG PARADE「FOUL」MUSIC VIDEO

――3月の合宿も印象に残っています。ギャンパレとしての爪痕を残す強い気持ちを、ニコニコ生放送を観ながらすごく感じたので。

ヤママチ:当時は、「ギャンパレって想像以上に知られてないんだな」という現実を思い知らされましたし、すごく悔しかった。でも、ユアたちが頑張ってくれたんです。合宿に参加しなかったメンバーは必死に応援して、サクラコメントもしていました(笑)。「ユアちゃん、行けるよ!」みたいなのをひたすら打っていましたね。「ギャンパレ」っていう文字が見えなくなった瞬間に「ギャンパレ ギャンパレ ギャンパレ ギャンパレ ギャンパレ ギャンパレ」って(笑)。

――あの合宿の最終日、赤レンガ(横浜赤レンガ倉庫 イベント広場で行われた『WACK EXHiBiTiON』)での衝撃も忘れられません。サキさんとBiSのアヤ・エイトプリンスさんの期間限定レンタルトレードがいきなり発表されたので。

ヤママチ:発表を聞いて「終わった……」と思いました。アヤには申し訳ないんですけど、「トレードするメンバーのレベルが違うじゃん!」って。「BiSはサキちゃんとプー・ルイさんのいる体制になるけど、こっちはアヤだよ!?」みたいな(笑)。アヤも人気のあるメンバーではあったし、かわいいし、歌も上手だったけど、私としては「またサキちゃんがいなくなった」と。

――そうですよね(笑)。

ヤママチ:7人の結束力がどんどん高まってきた段階でもあったので、「ああ……」となりました。でも、トレードが終わったあとにいろいろ振り返ると、「すごくいい経験をさせてもらったんだな」と思いましたね。全員が同じ土俵に立ってギャンパレのことを考えられるようになったのが、あの時だったので。

――すごくいい雰囲気でしたよね。

ヤママチ:BiSHとの2マンをやらせてもらったり、第2期BiSとの2マンツアーもあったり、注目してもらえる時期でもありました。

GANG PARADE『BREAKING THE ROAD』MUSIC VIDEO

――今着ているのは、その頃の衣装ですね。アヤさんのギャンパレとしての最後のシングルだった『BREAKING THE ROAD』。

ヤママチ:この衣装がシンプルに好きなんです。今の自分にも合いそうというのも思って。あと、この衣装はアヤとの最後の衣装で、戻ってきたサキちゃんとの最初の衣装でもあったんですよね。自分のなかで結構大きいポイントとなった時期だった感じがあるので、この衣装を選ばせていただきました。

GANG PARADE ヤママチミキ(撮影=はぎひさこ)

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