マルシィ、快進撃のなかで貫く自分たちらしさ 横アリ2DAYS完売、「未来図」1億再生、初のドラマ主題歌「光」が示す現在地

マルシィ、快進撃のなかで貫くもの

「そこに勝るものはない」ーー横アリ、韓国フェス、場所に捉われないライブのスタンス

マルシィ
写真=田中聖太郎

ーー9月末にはライブ映像作品『マルシィ one man live 2026 "Because of you" in 横浜アリーナ』がリリースされました。今年1月10日に開催された初の横浜アリーナ公演を収めた作品ですが、みなさんにとってはどんなライブになりましたか?

吉田:(2025年4月に行われた)武道館ライブもそうだったんですけど、横浜アリーナのライブも宝物みたいな時間でした。会場が大きくなって、演出などでもやれることが増えて。ただ、僕らの基本的なスタンスは変わってないんですよ。楽曲をきちんと届けることが何よりも大事で、優先順位としてそこに勝るものはないので。同じ曲であっても、思い浮かべる人や風景は一人一人違うはず。全体に向けるのではなくて、一人一人に届けることも常に意識しています。

右京(写真=横山マサト)
右京(写真=横山マサト)
shuji(写真=横山マサト)
shuji(写真=横山マサト)
フジイタクミ(写真=横山マサト)
フジイタクミ(写真=横山マサト)

ーー観客の人数が増えても“1対1”であることは変わらない、と。武道館のときよりも落ち着いてるように見えましたけど、実際はどうだったんですか?

フジイ:確かにそうかもしれないですね。武道館のときはステージに出る前から“涙あり”みたいな感じだったので(笑)。

吉田:そうだね(笑)。

フジイ:もちろん大きな会場だし、すごいセットを組んでもらって、サポートメンバーもたくさんいて。頭では“すごいライブ”“重要なライブ”だとわかっていたんですけど、それを実感したのはステージに出て、ファンの皆さんを目の前にしたときなんですよ。これだけの人がマルシィに出会ってくれたんだなとしみじみ感じたし、曲を聴いてくれた人は全国にもっともっといるんだなって。

吉田:小さいライブハウスから始まったバンドですからね。確かに「これだけの人たちがマルシィに出会ってくれたんだな」という感慨深さはありました。

shuji:すごく楽しかったですね。横アリのライブは、アレンジを加えた楽曲が多かったんですよ。いつもとは違う楽曲の表情を届けられたのも新鮮だったし、ライブの幅も広がったんじゃないかなと。実際、その後のライブでもいろんな発想ができるようになって。成長につながったと思います。

マルシィ(写真=田中聖太郎)
写真=田中聖太郎

ーーそして2026年10月4日には韓国・仁川で開催された音楽フェスティバル『Xnterstellar Music Festival 2026(XMF)』に出演。マルシィにとって初めての国外ライブでしたが、手ごたえはどうでした?

フジイ:日本語で一緒に歌ってくれたり、ビックリしました。盛り上がり方も日本とかなり違っていて、デカい旗を振ってくれたり、サークルモッシュが起こったり。「君中心に揺れる世界は」だったんですけど、マルシィでこんな盛り上がり方をするんだ?! って。

shuji:エモかったですね。天気もよくて、気持ちよかったです。

吉田:登場したときからすごい歓迎ムードだったんですよ。曲を知ってくれてる人も多かったし、日本から来てくれた方もちらほらいて。温かい気持ちで演奏できたし、すごく嬉しかったです。機会があればまたぜひ行きたいですね。

「根っこの部分は変わってない」ーー「未来図」累計再生1億回突破への感慨

ーーさらに2022年4月にリリースされた「未来図」がストリーミング累計再生1億回突破というニュースも。メジャー 1stアルバム「Memory」の先行配信曲ですが、この曲にはどんな思いがありますか?

吉田:「Drama」「絵空」をたくさんの人に聴いてもらえたのが僕らの始まりで。そんなふうに銘打ってはいなかったんですけど、「未来図」はメジャーデビュー曲のつもりで作った曲なんです。打ち込みを使ったアレンジなんですが、じつは制作の途中でバンドサウンドを試してみたんですよ。何パターンも作って、だんだん時間がなくなってきて、スタッフのみなさんと話し合って。……たぶん(取材を行っている)この会議室だったと思うんですけど。

フジイ:そうだ(笑)。

吉田:結局、今のアレンジに落ち着いて。バンドサウンド以外のアレンジは当時の僕らにとってチャレンジだったし、ハラハラしながら制作してました。

ーー当時からギリギリまで粘って考えてたんですね。

吉田:そうですね(笑)。そうやって作った曲が想像以上にたくさんの人に聴いてもらえて。

shuji:2022年はいろいろと新しいことが始まった時期だったんですよ。コロナが少しずつ落ち着いてきて、フェスにも出させてもらうようになって。「未来図」もそうですけど、いろんな人に曲が届くようになったし、自分たちにとって大事な時期だったと思います。

ーー「未来図」と「光」を並べると、どこかつながりがあるようにも感じます。右京さんはご自分の歌詞の変化について、どう捉えていますか?

吉田:そのときどきの自分のテンション感、考え方が出ていると思うんですよね、どの曲にも。たとえば「プラネタリウム」は5〜6年前に作ったんですけど、今聴くと「ピュアだな」と思ったり(笑)。俯瞰すると恥ずかしいところもあるんですけど、そのときの自分にとってはそれが当たり前の感覚だったと思うんです。「光」もそうで、数年経てば「この頃はこういう感じだったんだな」と思うだろうなと。メロディや歌詞だけではなくて、バンドサウンドも時間を重ねるなかで変化しているというか。軸をしっかり持ちながら変わっていけたらなと思ってます。

shuji:根っこの部分は変わってないと思うんですよね。もちろん右京自身もいろんなものを吸収しながらアウトプットしているし、いい意味で変化もあると思うんですけど、変わっていないところもたくさんあって。どんなテーマでも右京のフィルターを通すことでマルシィの曲になると思うし、今後の曲もすごく楽しみです。

フジイ:歌詞の変化がバンドの歴史になっている感じもあると思います。1stアルバム『Memory』と新曲の「光」の間にもいろんな変化があるし、それが歴史になっていて。レッチリとかもそうですけど、「この頃はこうだったよね」みたいなことってあるじゃないですか(笑)。それがバンドの良さだと思うし、そこには人間的な成長も紐づいているところもあるんじゃないかなって。

ーーなるほど。バンドの規模が大きくなることで、求められることも多くなっていると思いますが、その辺りはどうですか?

吉田:「光」もそうですけど、主題歌などのお話をいただけることも増えてきて。前向きにやっていきたいなと思っているし、そういう機会が増えているからこそ、自分のなかに潜って作ることもしっかりやっていきたいなと。ライブのスタンスはまったく変わってないですね。特にワンマンライブは、人生のなかで同じ時間を共有していると思っていて。それを何回も何回も続けることが、音楽活動の大部分を占めているんです。音楽的にやりたいこともあるし、バンドとして挑戦したいこともありますが、いちばん大事なのは人生を共有することなんですよね。

■リリース情報
Digital Single「光」
https://marcy.lnk.to/LifeWithYou

■映像作品
Live Blu-ray『マルシィ one man live 2026 "Because of you" in 横浜アリーナ』

通常盤(Blu-ray) UMXK-1146:¥6,930(税込)
https://store.universal-music.co.jp/products/umxk1146/

<収録内容>
白雪
君中心に揺れる世界は
Romance
プレゼント
プラネタリウム
ミックス
holiday
ラズベリー
涙
願いごと
ラブソング
牙
ピエロ
アリカ
雫
隣で
アイラブ
未来図
絵空
恋人
最低最悪
Documentary of  マルシィ one man live 2026 "Because of you" in 横浜アリーナ

■関連リンク
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCANYCOJGI5ak1F0aH7YFs7g
X:https://twitter.com/marcy0910
Instagram:https://www.instagram.com/marcy_info/
TikTok:https://www.tiktok.com/@info_marcy_

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる