22/7_the 3rdがセルフカバーで築く8人の輪郭 歴代曲を再構築、3期生の声から見える新たな“ナナニジ”

セルフカバーの先で浮かび上がる8人だけの輪郭
もっとも大胆なのは、第3弾の「叫ぶしかない青春」だ。2018年の2ndシングル『シャンプーの匂いがした』のカップリング曲で、オールディーズ風味の漂う高揚感のあるポップス。しかし、2026年5月29日にリリースされた22/7_the 3rdのバージョンでは、原曲の“甘み”を削ぎ落とすかのように、スケール感が大きく、エッジの立ったロックサウンドに再構築。それに伴って歌唱法も大きく変わり、22/7_the 3rdとしての新たなサウンド、新たなボーカルを提示している。激しいサウンドに拮抗する堂々とした歌声といい、the 3rdプロジェクトの真骨頂と言っていいだろう。
第4弾の「願いの眼差し」は、2020年の5thシングル『ムズイ』のカップリング曲。四つ打ちのキックと高音を駆使したボーカルが特徴だ。2026年6月26日にリリースされた22/7_the 3rdのバージョンでは、ドラムが生々しくなり、ロック色を増したアレンジの中で、8人のボーカルもより躍動的なものになっている。第1弾から聴き進めてくると、声を楽曲に乗せるだけではなく、8人がサウンドそのものを自分たちのものにして、その中で声を鳴らしはじめていることも伝わってくるだろう。
さらに第5弾では、ついに2020年の6thシングルのタイトルナンバー「風は吹いてるか?」に挑んだ。the 3rdプロジェクトでは初となる表題曲のセルフカバーであり、ひとつの節目を迎えたと言っていいだろう。「風は吹いてるか?」は、愁いを帯びたメロディが魅力的な楽曲だ。2026年7月24日にリリースされた22/7_the 3rdのバージョンは、メロディはそのままに、凛とした力強いボーカルが響く。特に冒頭の「風は吹いてるか?」というフレーズでの歌声のインパクトは強烈。the 3rdプロジェクトを通して、22/7_the 3rdが見出したひとつの回答のようなトラックに仕上がっている。先輩たちが歌ってきた楽曲の強度を受け止めながら、その楽曲に現在の8人の声を刻み込んでいるわけだ。22/7_the 3rdというグループの輪郭は鮮明になった。
ライブ活動も活発だ。2026年1月から定期公演を重ね、6月25日にはヒューリックホール東京でファイナルを迎えた。そして、22/7_the 3rdの特異な立ち位置がもっともわかりやすく表れたのは『TOKYO IDOL FESTIVAL 2026 supported by にしたんクリニック』だった。8月2日には、22/7と22/7_the 3rdがそれぞれ独立した出演者名義として名を連ねた。そう、音源のリリースと並行して1月から定期公演を重ね、この5曲をリリースするまでに、8人が実際にステージで歌い続けてきた長い時間があったのだ。
こうして5曲を順番に聴くと、単に22/7の楽曲を3期生が歌い直しているだけではないことがわかる。「命の続き」でまず8人の肉声を提示し、「未来があるから」では粗削りなエネルギーをむき出しにした。「叫ぶしかない青春」ではアレンジそのものを大胆に変え、「願いの眼差し」で躍動的な歌声を聴かせ、「風は吹いてるか?」では凛とした強い歌声を響かせるまでになった。
22/7_the 3rdによるセルフカバーは、ただ過去の楽曲を継承しているのではない。歌う人間が変われば、楽曲には新たな表情が生まれる。22/7_the 3rdの8人は、歴代の楽曲を受け継ぎながら、それぞれの楽曲を自分たちの“声”へと変えてきた。5曲を通して見えてくるのは、22/7の歴史をただ背負う8人ではなく、その歴史を受け継ぎながら、新しい22/7の可能性を鳴らしはじめた8人の姿だ。だからこそ、彼女たちがここからどんな“声”を聴かせていくのか楽しみなのだ。
■ライブ情報
『22/7 ANNIVERSARY LIVE 2026』
2026年11月7日
東京国際フォーラム ホールA
チケット発売中
■関連リンク
22/7_the 3rd
特設HP:https://nanabunnonijyuuni-mobile.com/s/n110/page/3rd_generation-reveal
公式Instagram:https://www.instagram.com/nananijigram22_7_the.3rd
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@227_the.3rdofficial
























