全7組55名が集結した『HiGH&LOW』10周年記念スペシャルライブ これまでの歴史を辿り“新世界”への扉を開いた全35曲徹底レポ

『HiGH&LOW』10周年記念ライブ徹底レポ

 さて、ここからは『HiGH&LOW THE WORST』シリーズのブロック。鬼邪高校のキング村山“さん”(山田裕貴)や花岡楓士雄(川村)の「行くぞ、てめえら!」をダイジェストにした映像に、歓喜の悲鳴が上がる。ライブ前、「ちゃんと楓士雄に見えるかな?というのが、今回のライブのポイント」と語っていた川村は、花岡楓士雄らしい照れ笑いを浮かべながらステージに登場。「行くぞ、てめえら!」と呼びかけると、THE RAMPAGEは映画『HiGH&LOW THE WORST』の主題歌「SWAG&PRIDE」で総攻撃をかけて、そのまま同映画の劇中歌「FIRED UP」に突入。大画面には、2022年公開の映画『HiGH&LOW THE WORST X』より、狂気に満ちた笑顔の氷室零ニ(藤原)と花岡楓士雄(川村)のタイマンシーンが映し出された。

『HiGH&LOW 10th ANNIVERSARY FEVER』川村壱馬
川村壱馬
『HiGH&LOW 10th ANNIVERSARY FEVER』THE RAMPAGE
THE RAMPAGE

 そこに間髪容れずに投下されたのは、鬼邪高校を窮地に陥れる三校連合(瀬ノ門工業高校、鎌坂高校、江罵羅商業高校)のテーマソング「RIDE OR DIE」。三校連合の優勢を示すように、真っ赤なライトとMA55IVE THE RAMPAGEの荒々しいラップが熱狂を生み出していく。その一方で、洗練されたパフォーマンスに定評のあるBALLISTIK BOYZは、苦境に立たされた鬼邪高校にスマートに手を差し伸べる、鈴蘭男子高校のテーマソング「We never die」を披露。PSYCHIC FEVERはメインステージに横一列に並び、静かにスタンバイ。そのセンターに小波津志が加わると、7人は思わず息を呑むほどの気迫を纏いながら「WARRIORS」を歌い上げた。イントロの急き立てるようなギターが印象的なEXILE THE SECONDの「Top Down」(鳳仙学園のテーマソング)では、TETSUYAと橘がサブステージに登場。アリーナ内の通路を掻き分けるようにして花道に向かっていく2人の姿に、『HiGH&LOW THE WORST X』で小田島有剣(塩野瑛久)が敵を蹴散らし、目的地に突き進む姿を重ねた人もいたのではないだろうか。

『HiGH&LOW 10th ANNIVERSARY FEVER』MA55IVE THE RAMPAGE
MA55IVE THE RAMPAGE
『HiGH&LOW 10th ANNIVERSARY FEVER』BALLISTIK BOYZ
BALLISTIK BOYZ
『HiGH&LOW 10th ANNIVERSARY FEVER』PSYCHIC FEVER
PSYCHIC FEVER

 そして遂に、まだ誰も知らない『HiGH&LOW THE 新世界』の扉が開く時。初公開となる映画のティザー映像「琥珀」が流れた後、AKIRAがバイクに乗って場内に現れた。ステージには十字架を模したスタンドマイクが用意されており、新曲「KOHAKU」を披露。近年ソロアーティストとしても精力的にライブを行っているAKIRAは、日々磨き上げた表現力を武器にして、「10年分の琥珀なりの想いというか、琥珀から見た『HiGH&LOW』への想い、一人の男として……そういったものをリリックに込めて楽曲制作をさせてもらいました」という自作のラップを解き放った。多数のバックダンサーを従えて熱唱し、「新しい世界へ……」と呟いた彼の視線の先には、武知の姿が――。「じつは16歳の頃(2014年)にも『HiGH&LOW』のオーディションを受けていたんです」と語る、“生粋のハイローファン”武知が、約12年の時を経て、琥珀率いる名もなき兵団と呼ばれる謎の組織の一員、アーリーとして新作映画に出演決定したのである。待望の『HiGH&LOW』出演を噛みしめる彼の背を押すように、FANTASTICSは同組織のテーマソング「Breaking Through」を初披露。さらにFANTASTICS 八木も、チーム“蛇麟団”のロンとして出演することが明らかに。ライブ前の取材でAKIRAが「それぞれの楽曲に、それぞれのグループのスタイルとかキャラとか想いが組み込まれているので、そういったところも解読すると、“今後、このグループはこうなっていくのかな?”とか“次、このグループに誰が入るのかな?”といった想像ができると思います」と語っていたが、BALLISTIK BOYZが初披露した“蛇麟団”のテーマソング「ALL I WANT」の歌詞も、「Breaking Through」と同様に想像を掻き立てられるキーワードが散りばめられている。なお、前作『HiGH&LOW THE WORST X』に引き続き、2度目の『HiGH&LOW』出演となる八木は、「『HiGH&LOW』という世界観がすごくコンセプトとして強いなと思っているので、お客さんが見ていて、一瞬でも八木勇征というものを感じられないようにできたらいいなと心がけています」と芝居に懸ける想いを語った。

『HiGH&LOW 10th ANNIVERSARY FEVER』AKIRA
AKIRA
『HiGH&LOW 10th ANNIVERSARY FEVER』武知海青
武知海青
『HiGH&LOW 10th ANNIVERSARY FEVER』八木勇征
八木勇征

 新たな発表で映画『HiGH&LOW THE 新世界』の解像度が高まる中、次のブロックではスペシャルライブならではのシャッフルコラボが実現した。1曲目は、MIGHTY WARRIORSのテーマソング「MIGHTY WARRIORS」。これまでPKCZ® feat. AFROJACK、CRAZYBOY、ANARCHY、SWAY、MIGHTY CROWN(MASTA SIMON & SAMI-T)が届けてきた人気曲をBALLISTIK BOYZとPSYCHIC FEVERのラップメンバー(海沼流星、奥田力也、松井利樹、剣、中西椋雅、JIMMY、半田龍臣)が賑やかに歌う。MIGHTY WARRIORSが拠点とするクラブ名を冠した「FUNK JUNGLE」は、ディディー役を演じたLIKIYAが所属するヒップホップユニット・MA55IVE THE RAMPAGEがパフォーマンスした。また、達磨一家のテーマソング「VOICE OF RED feat GS」には、オリジナルバージョンを歌唱しているGS(DOBERMAN INFINITY)に加えて、川村(THE RAMPAGE)、松井(BALLISTIK BOYZ)、JIMMY(PSYCHIC FEVER)といった低音ラップを得意とするメンバーたちが、達磨一家の法被を着用して参加。DJ DARUMA from PKCZ®が手掛けるクラブミュージックに合わせて、パフォーマー(与那嶺瑠唯、山本彰吾、武知海青、長谷川慎、鈴木昂秀、澤本夏輝、堀夏喜、深堀未来、渡邉廉、小波津志)が踊る場面も。RUDE BOYSのテーマソング「RUN THIS TOWN」は、吉野と中島颯太(FANTASTICS)がマイクを握り、アクロバットやフットワークが持ち味のパフォーマー(岩谷翔吾、浦川翔平、佐藤大樹、木村慧人、日髙竜太、砂田将宏、剣、中西椋雅)とともに、無名街を軽やかに駆け回るRUDE BOYSの姿を描き出した。そして、このブロックの最後を飾るのが、伝説のチーム・MUGENのテーマソングであり、『HiGH&LOW』の歴史の1ページ目にあたるドラマ『HiGH&LOW~THE STORY OF S.W.O.R.D.~』の主題歌、「MUGEN ROAD」。三代目J SOUL BROTHERSが歌い続けた名曲は、RIKU(THE RAMPAGE)、神谷健太(THE RAMPAGE)、八木(FANTASTICS)、加納嘉将(BALLISTIK BOYZ)、WEESA(PSYCHIC FEVER)に託された。“MUGEN”のロゴを記した大フラッグや、スパークラージェットがボルテージを高める中、パフォーマー(LIKIYA、陣、藤原樹、龍、後藤拓磨、世界、瀬口黎弥、海沼流星、奥田力也、半田龍臣)も、アクションさながらのダンスで観客を魅了。このようにグループや役柄の垣根を越えたパフォーマンスも、『HiGH&LOW』ライブの醍醐味と言えるだろう。

 『HiGH&LOW』ワールド全開で駆け抜けた前半戦を経て、後半戦は各グループの“今”にフィーチャーしたセットリストに。トップバッターを飾るのは、6年に一度の祭典『LDH PERFECT YEAR 2026』の一環として制作された、EXILE THE SECOND、DOBERMAN INFINITY、THE RAMPAGEのコラボ曲「六焔祭」。同曲をプロデュースしているEXILE SHOKICHIが「ここから後半戦!いけるか!?」と叫び、高速ラップや〈踊れ踊れ〉〈回せ回せ〉の歌声が観客を煽ると、場内は一気にお祭りモードとなった。その後も、各グループのライブに欠かせない人気曲のメドレーが続く。THE RAMPAGEは「16BOOSTERZ」「100degrees」、Girls²は「BLOOM!BLOOM!BLOOM!」「Eagle Eyes」、PSYCHIC FEVERは「Just Like Dat」「If You're Mine」、FANTASTICSは「Got Boost?」「HANDS UP」、DOBERMAN INFINITYは「1st SONG」、BALLISTIK BOYZは「Do Don PA!!」「PASION」で会場を一つに。EXILE THE SECONDは、初期『HiGH&LOW』に登場するヴィラン・DOUBTのテーマソング「ASOBO! feat. Far East Movement」と、「Going Crazy」を遊び心たっぷりにパフォーマンスし、観客や後輩を巻き込みながらアツく暴れ倒した。

『HiGH&LOW 10th ANNIVERSARY FEVER』FANTASTICS
FANTASTICS

 その流れで、超ゴキゲンなSHOKICHIが「Kアリーナ横浜のみなさん、最高の盛り上がり、ありがとう~!」とシャウト。そんな先輩に「どうですか、陣さん?」と無茶振りされたTHE RAMPAGEの陣は、戸惑いながらも「今日は新曲パフォーマンスと、新世界のキャストの発表もありました! でも、まだまだこれからたくさん、みなさんがアッと驚くような情報解禁が待っていますので、楽しみにしていただけたらと思います」と語り、「ちなみに、僕の出演はありません(笑)」と笑いを誘う。このアットホームな空気感が、LDHのライブの良いところだろう。SHOKICHIは、キラキラとした大きな瞳で場内を見渡すと「これからも僕ら、もっともっと楽しくなれるような、みんなが感動できるような、みんなが幸せだって思える人生を送れるような……エンタテインメントをみんなで作っていきます! これからもLDHをよろしくお願いします!」と声高らかに宣言した。

 最後は出演者全員で、この日2度目の「HIGHER GROUND」を披露。約10年間に渡り、『HiGH&LOW』プロジェクトを育ててきたAKIRAは、早くも『HiGH&LOW THE 新世界』の先を見据えながら「『HiGH&LOW』からまた連想される世界観やコンテンツが生まれていくと思うので、これから5年、10年……この映画の“作品としてはどうなるのか?”というところはありますけれども、僕は次の世代によって新たな『HiGH&LOW』伝説が生まれると嬉しいなと願っています」と笑みを浮かべた。

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