GANG PARADE THE LAST ROAD Vol.8:ココ・パーティン・ココ「アイドルに未練はないです」 “運命”への導き、生涯の宝物
GANG PARADEの変化期、創始者の脱退「もっと思いを強く持つべきだった」
――そんな時期を経て2018年に月ノウサギさんとハルナ・バッチーンさんが加入。また新しい風が吹きました。
ココ:「9人はさすがに多すぎるやろ」って、うちらも思った(笑)。でも、トレードが終わってサキちゃんも戻ってきて、関係性をフラットに戻すのに苦労していた時期だったので、月とハルナが入ってきたのは、すごくよかったです。それによって一致団結できましたから。
――Zeppで初めてやったのもその頃でしたね。
ココ:はい。月ノとハルナのお披露目のZepp DiverCity (TOKYO)です。その前が、ギャンパレとしてのアヤが最後だった赤坂BLITZ。
――ライブの規模が大きくなってきていましたよね。今になって思えば、そのあたりの時期はメジャーデビューへの助走だったなとも感じます。
ココ:メジャーデビューのお話は、ずっとなかったんです。渡辺さんも「一切メジャーのお誘いがこない」みたいな投稿をしてました(笑)。
――(笑)。メジャーデビューは、2019年4月。9人になってから約1年後ですね。
ココ:自分が加入してから2年半後くらいなので、インディーズの期間は今になって思えば短いんですけど、当時は長く感じていました。だから、メジャーデビューは「やっと!」という感覚でした。
――メジャーデビュー1年目は、どのようなことを思いながら活動していました?
ココ:人生でいちばん忙しかったです。その頃、学校にも通っていたんですよ。メジャーデビュー、ツアー、舞台とか、いろいろあって寝てなかったです。「なんでこのタイミングでまた学校に通い出しちゃったんだろう?」って後悔しました(笑)。
――(笑)。メジャーデビューの翌年、2020年はいろいろな変動がありました。サキさんが脱退したり、ハルナさんもやめたり、グループが分裂したり。何かが上手く噛み合わなくなっていった印象もあって。
ココ:あの時、何がそうさせているのかが、自分でもわかんなかったんですよね。なんでだったんだろう。忙しすぎたのかな? メジャーデビューした年の5月に日比谷野音をやりましたけど、その次にステップアップできなかったのは反省点だと思います。もっとまわりを巻き込んでいけたらよかったのに。
――サキさんが脱退する、その予兆のようなものはあったんですか?
ココ:メンバー同士での会議みたいなのは、よくやっていたんです。今思えば、重い感じの空気はなきにしもあらずでした。でも、そんな時期は前にもあったので、乗り越えていく気持ちでいたんです。だから、やめることを聞いた時は「そうか」と思いました。
――ギャンパレを始めた人であるサキさんがやめるというのは、すぐに受け入れられたんですか?
ココ:当時、渡辺さんにも「なんでおまえら止めないの?」って言われたんです。でも、止められる資格があると思えなくて。止められるくらい、サキちゃんと対等に言い合える自分が育ってなかった。だから止められなかったんだな、と。今くらい、もっとギャンパレのことを考えていたら止めることもできたと思うんですけど、ほかのみんなにもできなかった。それは当時の私たちの弱さだし、もっと思いを強く持つべきだったなと思います。
13人になった時は、さすがに笑いました。「多っ!」って(笑)
――そんな状況のなかで、コロナ禍の影響が強まっていきました。
ココ:「いろいろ上手くいかないなあって」って思いました。分裂もありましたからね。分裂は最初、サキちゃん込みの話だったんです。サキちゃんを入れると10人だったので、5人ずつでふたつのグループ。私はPARADISESになる可能性もあったんです。
――GO TO THE BEDSとしての活動が始まりましたが、コロナ禍の真っ只中でしたね。
ココ:生のリアクションがないのがしんどくて、真っ暗なところでライブをしている感じでしたね。「これ、本当に聴いてもらえてるのかな?」って思ってました。ライブ向きのグループだったからしんどかった。久しぶりにお客さんと会えた時は、すごく嬉しかったです。
――GO TO THE BEDSとPARADISESに分裂していた時期を経て、ギャンパレの再始動が発表されたのは2022年1月1日。みなさんも新聞広告で知る形でしたよね。
ココ:びっくりしました。嬉しかったですし、「こういう未来もあるんだ」って。
――コロナ禍にチャンベイビーさんがGO TO THE BEDS、キラ・メイさん、キャ・ノンさんがPARADISESに加入。ギャンパレ再始動からちょっと経ってカ能セイさん、アイナスターさんが加入。休業していたナルハワールドさんが戻ってきて、ギャンパレは13人になりました。
ココ:13人になった時は、さすがに笑いました。「多っ!」って(笑)。その直前の10人だった時にWACKツアーがあったんですけど、大人数であることが悪い方向に行ってる感覚があったんですよね。サキちゃん、ハルナ、休業する前のナルハでの10人のフォーメーションはもともとあって、そのままでやっていたんですけど、「こうじゃない気がするんだよなあ」って。モヤモヤがあったところで13人になって、(フォーメーションを)作り変えざるを得なくなったのは、すごくよかったと思います。私は韓国の13人組のSEVENTEENさんが好きなんですけど、曲中に普通にステージの中央からハケるメンバーがいたりするんですよ。全員がずっと同じステージにいるわけではないパフォーマンスがすごく勉強になりました。そこから曲も含めてギャンパレの楽しい感じ、“パレード感”、“大家族”っていうのを活かすマインドにもなっていきましたね。
――再始動後のギャンパレに関しては、ココさんがリーダーシップをとるようになっていると感じる場面が度々あったんですけど、ご自身ではどう思います?
ココ:本当ですか? 全然そんな気はなかったんです。内気なメンバーも多いので、私がよく喋っていただけかもしれない(笑)。
――(笑)。そして、2024年に今の11人になりました。セイさん、同期のユウカさんの脱退はどのように感じていました?
ココ:これは誰に限らず、「やめたい」と思っている人がいないほうが上手くいくんですよ、当たり前なんですけど。だから、結果論ですけど、今は「11人で最高!」って思っています。同じ目標で頑張れるメンバーだけでやるほうが上手くいくというのは、10年間活動してきた経験を通して感じています。13人のメンバーがいたら、各々の人生の選択があるのは不思議じゃないし、11人残っているのもすごいこと。今の11人で最後まで走り切れるのは、めっちゃ幸せだなと思っています。
――11人になってからもいい曲がたくさん生まれましたし、いい遊び場(ライブ)も作れていました。でも、正直なところ、活動の規模を一気に広げることはなかなかできなかったのも本当のことで。
ココ:上に行くということよりも、「イチからまた作り直す」というほうに労力を持って行かれちゃうのはあって。作り変えるのって、めちゃくちゃしんどいんですよ。遊び場がどんどん大きくなってきていて、コロナ禍の規制も解けてきていて、もちろん全員のなかに「まだまだ行きたい」という気持ちはあったんですけど。