深夜ドラマで描かれる“感情の救済”を完璧に再現する音楽 異例の同クール2作品抜擢、Offo tokyoが求められる理由

“深夜ドラマ”と聞くと、ひと昔前なら過激な愛憎劇やサスペンスを思い浮かべた人も多いのではないだろうか。しかし近年は、恋愛や人間関係において、誰もが抱えながらも簡単には口にできない感情や白黒つけられない葛藤に焦点を当てた作品が増えている。その“割り切れない感情”を描く作品群に寄り添うタイアップ楽曲を現在進行形で数多く届けているのが、Offo tokyoだ。
2025年1月期のドラマ『マイ・ワンナイト・ルール』(テレビ東京系)では、エンディングテーマにメジャーデビュー曲「Your Song」が起用。そして、2026年7月期には『一緒にごはんをたべるだけ』(テレビ東京系)のオープニングテーマ、『幸せになりたいマサムネ君』(MBS/TBS系)のエンディングテーマの2作品を担当。約1年半という短期間で、立て続けに深夜ドラマのタイアップを務めている。今年日本武道館公演を完遂したOmoinotakeやメジャーデビューを果たしたBillyrromなども、深夜ドラマを彩ってきたバンドだ。だが、1クールで2作品の主題歌を手がけるというのは、やはり異例の抜擢と言えるだろう。なぜ今これほどまでにOffo tokyoの音楽が求められているのだろうか。
2019年、東京・下北沢にてクリエイター集団・Offoとして活動をスタートさせた彼らは、映像やビジュアル、グッズのデザインなども自ら手がけながら独自のカルチャーを育んできた。その後、2021年に現在のメンバーであるHiira(Vo)、Shota Kaya(Compose/Gt/Sax)、Seiya Ozaki(Key)、NEMO(DJ/Cat)によって音楽にフォーカスしたユニット・Offo tokyoを結成。シティポップをベースにソウルやR&B、ロックを溶け込ませたサウンドと、Hiiraのドライともウェットとも言えないアンニュイさが心地好いボーカルが生み出す、まったく新しいJ-POPを鳴らしている。
彼らの音楽性は、近年の深夜ドラマが描く世界観とも重なり合う。タイアップを務めた3つのドラマを紐解いてみると、『マイ・ワンナイト・ルール』は性欲と理性の狭間で揺れる主人公を描き、『一緒にごはんをたべるだけ』は“食”をキーとして惹かれ合う既婚者同士の心の機微を映し出す作品だ。そして、『幸せになりたいマサムネ君』は、恋愛における白黒つけられない曖昧さや若者の不器用な葛藤を描いている。一見すると、“性”、“不倫”、“浮気”といった刺激的なテーマが並ぶが、これらに共通するのは何かしらの凸凹(=歪み)を抱えた登場人物だろう。私たちは決して完璧ではなく、誰にも言えない本音や自分でも整理しきれない感情を抱えて日々過ごしている。そんな登場人物たち――そしてそれを画面を通して見つめる視聴者の心に、Offo tokyoの音楽は自然と寄り添う。
『一緒にごはんをたべるだけ』のオープニングテーマ「Darlin'」は、叶わないとわかっていながら募っていく想いと、大切な人の幸せを願ってしまう切なさを描いたラブソングだ。軽やかなポップサウンドとささやくような歌声は、静かな恋のときめきを表すよう。大切な人と料理を囲む穏やかな時間を想像させると同時に、〈何もなかったみたいに/「また今度」って線を引いてるつもり/理屈じゃどうにもならない〉と、その裏側で揺れ動く感情も映し出されている。オープニングテーマとして、視聴者をドラマの空気へと自然に誘う役割も果たしている。
『幸せになりたいマサムネ君』のエンディングテーマ「倖せのカタチ」は、〈ねえ 誰も間違ってなんかいないさ/不揃いな倖せのカタチ〉というフレーズが随一。誰かを一方的に裁くのではなく、不器用ながら幸せを求める人間の弱さを包み込むような視線は、ドラマが描く恋愛群像劇とも深く響き合う。各話の最後に流れることで、登場人物たちの葛藤を否定せず受け止めながら、視聴者の心にも余韻を残していく。
Offo tokyoの軸は、誰の日常にもある小さな恐れと期待を描くことに一貫している。人は理屈だけでは動けない。時に迷い、間違え、それでも誰かを想いながら前へ進もうとする。その等身大の感情を、どこか泥臭い人間味を残しながら、洗練されたサウンドに乗せて歌っているのだ。仕事や学校を終え、一日の終わりにひとりでドラマを観る者も多いだろう。それは、自分自身と向き合う時間でもある。そんな夜に流れるOffo tokyoの音楽は、「不器用な自分でも大丈夫」と肯定してくれるように感じられるからこそ、深夜ドラマと相性がいいのだ。
昨年の『マイ・ワンナイト・ルール』、今夏の『一緒にごはんをたべるだけ』、『幸せになりたいマサムネ君』の2作同時タイアップと、立て続けに深夜ドラマの世界を彩ってきたOffo tokyo。彼らの音楽は、現代を生きる人々が抱える“割り切れない夜の感情”を映し出し、ドラマとともに私たちの伴走者としてあり続けるのだろう。
※1:https://spice.eplus.jp/articles/335662
■リリース情報
Digital Single『Darlin’』
配信中
配信URL:https://offo-tokyo.lnk.to/darlin
Digital Single『倖せのカタチ』
配信中
配信URL:https://Offo-tokyo.lnk.to/Shiawase_paps
■ツアー情報
『Offo tokyo Live Tour Le Sillage · La Romance · Les Secrets』
10月09日(金)東京・LIQUIDROOM
10月18日(日)札幌・SOUND CRUE
10月24日(土)福岡・ROOMS
10月25日(日)熊本・NAVARO
11月01日(日)愛知・ell. FITS ALL
11月03日(火祝)大阪・Music Club JANUS
11月07日(土)広島・CAVE-BE
11月14日(土)新潟・Live Hall GOLDEN PIGS BLACK STAGE
11月15日(日)石川・金沢GOLD CREEK
11月21日(土)宮城・ROCKATERIA
11月27日(金)愛媛・W studio RED
<チケット>
オールスタンディング:5,000円(ドリンク代別)
オフィシャル3次先行:https://eplus.jp/offo-tokyo/
受付期間:2026年9月13日(日)23:59まで
※小学生以下チケット不要
Offo tokyo オフィシャルサイト:https://www.offojapan.tokyo
X:https://x.com/offo_tokyo
Instagram:https://www.instagram.com/offo_tokyo
YouTube: https://www.youtube.com/@offotokyo
TikTok:https://www.tiktok.com/@offotokyo
























