TAKARA、自分らしさと向き合い辿り着いた“居場所” ASHAとKOKONAが引き寄せ合った必然、新たな航海への決意
「アートみたいに、自分にしか正解がわかってない状態って面白い」(KOKONA)
ーーでは楽曲についてお聞きしますが、デビュー曲のタイトル「Time is money」はどんなきっかけで出てきた言葉ですか。
ASHA:TAKARAを組んだ時に、ちゃんみなさんから「日本語を大事にする感じで、例えば“時は金なり”とかいいんじゃない?」って言っていただいて。かっこいいと思って、それぞれ書き始めていきました。
KOKONA:“時は金なり”に対して、アプローチの仕方もお互い違うだろうし、合わせたら楽しそうだなって。その時リアルに思ってることを、そのまま書いたらこうなった感じがあるかもしれないです。
ASHA:お互いにスタイルが違うから面白いっていうのもあるし、違うからこそ自分の良さもわかるっていうか。違うことで、お互いの存在を生かし合っているなと思います。
ーーリリックの筆致も個性派同士だと思うんですが、お互いにどんな特徴があるなというふうに感じましたか。
KOKONA:ASHAちゃんは思ったことを言葉に“出している”感じがすごく強みだなって。私の場合は、思ったことを“書いている”みたいな感じ。
ASHA:K(KOKONA)は思ったことを比喩表現にしてみたりとか、世界観のある物語みたいにしてるなと思います。ASHAは、こうやって話してるみたいにそのまま書くので、そのスタイルの違いもわかりやすいなって。
ーー確かに。「Time is money」は寺を舞台にしたMVも公開されましたけど、お二人のオススメのシーンはどこでしょう? 個人的にはウナギを食べてるところが好きでしたが。
ASHA:私もウナギかな! 美味しかったし(笑)。
KOKONA:うん、美味しかった。
ASHA:あとは、デコトラに乗ったところ! めっちゃテンション上がったから、あのシーン。
KOKONA:私は大きい傘を回しながら持ってるシーン。綺麗に撮ってくださったので。
ASHA:後ろで木の影も動いてるからね。
KOKONA:え!? どこ!?
ASHA:気づかなかったの?(笑)。〈勝利の鐘〉のところで、背景の木の影が揺れていんるんです。トリックじゃないけど、そういうのも含めて面白いです。
KOKONA:気づいてなかった……(笑)。
ーー(笑)。「Get High」はお二人の個性が一番自由にぶつかり合っている曲に聴こえました。
KOKONA:そうですね。もしかしたら、やりたいことをやってる感じが一番伝わる曲かな。
ASHA:ブチ上げって感じです(笑)。
ーーKOKONAさんは「Get High」のリリックではどんなことを目指しましたか。
KOKONA:強いメッセージ性というよりも“遊んでいる”イメージが強くて。実際にバースを書いた時もめっちゃ気分が上がってて(笑)。もともと喋るよりも、ノートとかに言葉を書くほうが得意だったから、ちょっと物語性があるように見える部分もあるとは思うんですけど。とにかく楽しく書いていきました。
ーーそういう言葉遊びとか楽しさの中に、〈誰彼気づいてないみたい/情報渋滞の現代媒体/施す日本の美〉のように皮肉めいた一節がスパイス的に入ってくるのも、KOKONAさんらしいのかなって思いました。
KOKONA:世の中に「ん?」って思った時に歌詞が出てくるところもあるので。私、言いたいことがいろいろあって、頭の中がいつもごちゃごちゃなんですけど(笑)、説明し切れない分、そうやってリリックに全部込めてるところはあると思います。私のリリックは、アートみたいに見てもらっていいと思っていて。自分にしか正解がわかってない状態って面白いなって思うから、美術作品を作っている感覚にも近いかもしれないです。自分なりの本音は入れるけど、音に乗せることによって全然違うふうにも聴こえたりとか、聴く人によって「これはこうなんじゃないか」みたいな意見が出てきてもいいと思っています。でも、〈味付けほどほどにメインディッシュ〉っていうのは、「アートだけど、行き過ぎた解釈はほどほどにね。メインディッシュだから!」みたいな。そういうわかりやすいメッセージを入れ込んだりもしてみました。
ーーASHAさんのリリックでいうと、〈忍者〉とか〈この輝きを真似はnot easy easy〉とか、オーディションの「GET OUT」を彷彿とさせるようなワードが詰まってますよね。素直に出てきた言葉に対して、何か変化を感じたりはしていますか。
ASHA:きっと変化があるとは思うんですけど、あくまでいつも自然に思うままに書いてるので。理由があったからというよりは、毎日感性がリニューアルされていってるから、書く言葉も変わってきているんだろうなって感じです。
ーー“自然に書く”ためのコツみたいなものってあるんでしょうか?
ASHA:喋るように書いている分、友達との会話から拾ってきたり、話している時に何かが浮かび上がってくることも多くて。とりあえずメモしとく、みたいなことはあります。だから日常にあったことを自分の感覚で書いてるっていうか。
「いい方向に転ばなくても、過ごしてきた時間から学んだことがある」(ASHA)
ーー日常で言えば「明るい夢」もいろんな感情を掻き立てられる曲でしたが、お二人にとってはどんな楽曲になりましたか。
ASHA:寝てもなかなかいい夢が見られなくて、「明るい夢見たいな」っていう素直な気持ちから書いた曲でした。どうして明るい夢が見られないのかっていうのを、そのままバースのリリックに書いてます。
KOKONA:ASHAちゃんが言った「明るい夢見たい」っていう想いをいろんなパターンで解釈して書いていったんですけど、私の場合はわりと自己中な書き方をしていると思うんです、この曲。過去にあった嫌なこととか、自分が経験した「仕方ないな」って思うこととかをいろいろ書いたので、「それな〜」って思ってくれる人がいたら嬉しいです。
ーーそういう説得力はすごくありますよね。EPは「Believe in me」でしっとり締め括られますが、夢を持った頃の自分とちゃんと向き合うための曲であり、“Believe in me”って自分自身に言い聞かせている曲にも聴こえました。お二人にとってはどんな1曲でしょう?
ASHA:結局何するにも自分次第だよなって。選んだものがいい方向に転ばなくても、じゃあその後どうするかについては、自分が過ごしてきた時間の中から学んだことがいろいろあるから、そういう気持ちを経験とともに書いていきました。
KOKONA:自分のことが信じられなくて、「本当に嫌だな」って思ってた頃の自分に、ようやく「大丈夫だよ」って思えるようになったので。精神的に暗くなっていた経験自体がお荷物だと思ってしまったこともあったけど、そのおかげで今こういう曲が書けているから、「もう泣いて泣いて泣きまくれ」って過去の自分に言ってあげるような気持ちで、「Believe in me」のリリックを書きました。
ーーお二人は『No No Girls』、そしてTAKARAとしての準備期間を経たことで、自分自身のどんな面を信じ直してあげられたと思いますか。
KOKONA:自分の心の表面を客観視した時に、「この性格で夢を叶えられるわけない」と思ってしまっていた時期もあったんですけど、それでも心の奥底では「いや、私は絶対いける!」って思っていたので。ちゃんと根本の部分で、自分を信じ続けてきてよかったなって思います。
ASHA:周りに支えてくれる人がいて、こうやって自分が書きたいものを書けるし、音楽ができる環境があるって改めて思えたことは、すごく大きい気がします。
ーーASHAさん、〈感謝〉って何度も歌ってますもんね。
ASHA:そうですね。
ーー最後に、今後のありたい自分、TAKARAとしての抱負を教えてください。
ASHA:やっぱり自分の軸をブレさせず、音楽をやり続けるっていうことですね。
KOKONA:好きなことをして、自分が願ってきた気持ちを裏切らないというか。今のこのまっすぐな貪欲さ、ハングリー精神はなくしたくないので、そのまま進んでいった先で、同じ“船”に乗ってくれる人たちのことをちゃんと音楽で幸せにしたいなって思います。
◾️リリース情報
TAKARA 1st EP『宝』
配信中:lnk.to/TAKARA_takara
<収録内容>
01. Time is money
02. Get High
03. 明るい夢
04. Believe in me
◾️出演イベント情報①
『BMSG FES’26』
2026年10月10日(土)開場13:00 開演15:00
2026年10月11日(日)開場13:00 開演15:00
2026年10月12日(月祝)開場13:00 開演15:00
会場:お台場BMSG FES特設会場
出演:SKY-HI / Novel Core / BE:FIRST / MAZZEL / STARGLOW / Aile The Shota / REIKO / HANA / ふみの / TAKARA / Ayumu Imazu / BANVOX / SALU
◾️出演イベント情報②
『LIVE AZUMA 2026』
出演日:2026年10月18日(日)
◾️TAKARA 関連リンク
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