TAKARA、自分らしさと向き合い辿り着いた“居場所” ASHAとKOKONAが引き寄せ合った必然、新たな航海への決意
きっとこの2人とはアーティストとして“再会”できる日がやって来るはずーー。『No No Girls』を観ながら、そんな確信に近い予感を抱いていた人も少なくないだろう。『No No Girls THE FINAL』から約1年半、ASHAとKOKONAが新ユニット TAKARAとなってついにデビューを果たした。
オーディション4次審査(クリエイティブ審査)の課題曲にして『No No Girls』を象徴するような名曲「GET OUT」の制作で舵を取り、心に残るパンチラインを多数繰り出していたASHA。独特なワードセンスとオールラウンドなスキルで観る者を釘づけにし、とりわけオーディション終盤にかけてちゃんみなからの評価も大きく高まったKOKONA。意外な組み合わせにも思えたが、“音楽で自分を表現したい”という確固たる意志が滲み出た2人のパフォーマンスには、実は近いものがあったのかもしれないと、今になって思う。
そんなTAKARAのデビュー曲「Time is money」、そして4曲入りEP『宝』が届けられた。アグレッシブなヒップホップから、抒情的なミドルナンバーまで。通じ合う気持ちと異なる個性の筆致をマリアージュさせながら、歩んできた軌跡をアーティストとしての決意へと昇華させた素晴らしい作品だ。リアルサウンドでは、ASHAとKOKONAにインタビュー。互いの印象やEPの制作、さらには音楽を志すに至った根幹の想い、在りたい自分などについて、たっぷりと語ってもらった。汽笛を鳴らした宝船は、どんな航海へと我々を連れ出してくれるのだろうか。TAKARAのありのままの“声”をお届けする。(信太卓実)
音楽を通して知っていった“お互いのこと”
ーー『No No Girls THE FINAL』から約1年半。満を持してデビューが決まった心境はいかがですか。
KOKONA:気合いを込めて、かますぞっていう気持ちですね。やりたいことをやって、ついてきてくれる人たちを幸せにしたいです。
ASHA:ソワソワしてる感じがします。浮かれてるとか緊張してるっていうよりも、いろんな感情が混じっていて、ソワソワソワソワって(笑)。
ーーきっと喜びもドキドキもありますよね。KOKONAさんがASHAさんに声をかけたのがTAKARAの始まりということですけど、改めて結成の経緯を聞きたくて。どうしてKOKONAさんはASHAさんに声をかけたんでしょう?
KOKONA:『No No Girls THE FINAL』が終わってから、オーディションを通していろんな人と出会ってきたことを思い返しながら、わりとポジティブな気持ちでこれからのことをいろいろ考えていたんです。その中で、ASHAちゃんとは直接の関わりはなかったけど、書いてた曲を聴いていても、やりたいことがしっかりあるんだっていうのがリリックからすごく伝わってきたし、なんとなく自分と似ているところがあるんじゃないかなって思っていて。オーディション中も、会話しなくてもASHAちゃんの存在は見えていたので、音楽以外の面でも似ているところがある気がするなって思ったり。
ーーそうだったんですね。
KOKONA:なので、一緒に音楽をやってみたい気持ちはもともとあったんですけど、ファイナル後、その想像が一気に掻き立てられて、ASHAちゃんと2人でやることにすごくワクワクしたんです。私は勢いと直感を大切にするタイプなので、「これだ!」って思ったらすぐ行動しなきゃ始まらないし、言おうって。連絡先を持っていなかったので、ちゃんみなさんに電話をかけて、「ASHAちゃんとやりたいです!」と伝えて繋げてもらいました。
ーー声をかけられてみて、ASHAさんはどうでした?
ASHA:接点なかったので、本当にびっくりしました。なんでASHAなんやろ、みたいな(笑)。けど、それと同じくらい面白そうやなって思ったので、すぐ「やります」って返して、そしたらちゃんみなさんも「オッケー!」みたいな感じで決まりました。
ーー面白そうってすぐ思えたのはどうしてでしょう?
ASHA:(KOKONAの)パフォーマンスを観ていて、リリックのワードセンスが面白いなと思ってて。スタイルは違うけど、ASHAが持っていないものを持ってるから直感的に「これは面白いかも」って。
ーーそういったお互いの第一印象と、いざ一緒にやってみてからの印象で、何か変わった部分はありましたか。
ASHA:第一印象は、真面目そうやなっていう感じ。夢を追いかけてやってきているから、努力家なのは間違いないと思ったんですけど、抜け目がない感じの真面目さなのかなって思っていたら……だんだん、ポンコツな時がたまにあるなってわかってきて(笑)。それも含めて、見ていて面白いな、いいギャップだなって思いました。
ーーKOKONAさんから見たASHAさんはどうですか。
KOKONA:「めっちゃ意外な一面だった!」っていうのは正直ないんですけど、強いて言うなら素直な子だなって思いました。『No No Girls』の時からわかってはいたんですけど、思ってたよりもっと素直(笑)。あとは超いい意味で、すごくおしゃべりなのはちょっとだけ意外だったかもしれないです。ASHAちゃんが思ったことをそのまま言ってくれるのが私としてはすごくやりやすくて。逆にこちらからも何でも言いやすいですし。
ーー『No No Girls』を観ていても、言いたいことはちゃんと言うけど、実はすごく人思いで愛があるASHAさんの人柄はなんとなく感じていました。
ASHA:そうだったんですね(笑)。自分ではあまりわからないですけど、言われてみれば世話好きっていうのはあるかもしれないです。テリトリーの中にいる人……って言うと動物みたいですけど(笑)、友達とか仲間はやっぱり大事にしたいし、「こういうことをしてあげたい」ってわりと思ったりするほうかなって。
KOKONA:うん、素直だからこその愛があると思います。
ーーそんなお二人ですけど、結成した時点ではどんなことをやっていきたいっていう話をしていたんでしょう?
KOKONA:話すより前に、曲ばっかり作ってたよね。
ASHA:曲作りを通して、お互いが目指したり考えたりしてることを知っていったほうが多かったです。
ーーお互いの作ったものを見て、どんなことを感じましたか。
KOKONA:「やりたいことをやる」「自分のままでいる」っていうのが一番わかりやすく伝わってくるなって思いました。私が書きたいのも“自分であること”だから、同じ方を向いてやっていけるなって。
ASHA:全く同じですね、そう言おうと思ってた(笑)。“自分でいていい場所”みたいなことを書いてるのがリリックから伝わってくるし、どんどん面白くなっていきそうやなっていうのも見えてました。
ーーその頃に作った曲は、今回のEPには入ってるんでしょうか。
ASHA:「Believe in me」と「Time is money」と……ほぼ全部が最初の頃に書いてた曲ですね。