BE:FIRST、海外アーティストとの共演でより鮮明になる“個”の表現力 SB19、フロー・ミリらとのコラボに見る進化
近年、国内にとどまらず海外アーティストとのコラボレーションを積極的に展開しているBE:FIRST。SB19との「Toyfriend」、フロー・ミリ、ATLジェイコブとの「BRUCE WAYNE feat. Flo Milli, ATL Jacob」など、国境を越えた楽曲コラボレーションが続いている。さらに、彼らのルーツにも大きな影響を与えたジャネット・ジャクソンとは、「Doesn’t Really Matter (Remix)」で共演を果たした。こうしてさまざまなアーティストと交わることで、メンバーそれぞれが持つ表現者としての魅力が、より鮮明になっているように感じる。
さまざまなアーティストとの共演で見えてくるBE:FIRSTの持ち味
たとえば、フィリピン発のボーイズグループ・SB19とのコラボレーションによって生まれた「Toyfriend」。3月の『D.U.N.K. Showcase in K-Arena Yokohama 2026』で初披露され、3月27日にSB19のアルバム『Wakas at Simula』収録曲としてリリースされた同曲は、両グループの個性が交わることで、新鮮な化学反応を生み出している。中でも印象的なのが、メンバーそれぞれの声の個性だ。SOTAは爽やかなラップで楽曲にアクセントを加え、キャッチーな声質を活かして存在感を発揮。JUNONとMANATOはファルセットを響かせ、SB19のPABLO、KENへとつながるボーカルラインの中で、楽曲に心地よい流れを生み出している。それぞれが自分の持ち味を活かしながらSB19のメンバーと声を重ねることで、ひとつの楽曲として成立させていると言えるだろう。
さらに、8月22日に公開された「Toyfriend」MVのビハインド動画では、撮影の合間にBE:FIRSTとSB19が積極的にコミュニケーションを取る姿も収められている。LEOがKENに「エグすぎ」という言葉を教えたり、全員がダンスサイファーを楽しんだりする様子からは、“海外アーティストとのコラボ”という特別な出来事にも肩肘張らず向き合い、互いの距離を縮めていくメンバーの姿が伝わってくる。こうした自然なコミュニケーションも、互いの音楽や表現を理解し合うきっかけになっているのかもしれない。
そして7月31日に配信リリースされた「BRUCE WAYNE feat. Flo Milli, ATL Jacob」では、さらに異なる魅力が引き出されている。現代ヒップホップシーンを牽引するフロー・ミリ、ATLジェイコブを迎えた同曲からは、BE:FIRSTが海外のヒップホップサウンドの中でどのような存在感を示すのかが見える。アメリカのムードが色濃いサウンドの中でも、SHUNTOはエッジの効いたボーカル、MANATOはグルーヴィーな歌い回し、RYUHEIはミステリアスな空気感をまとう低音ボイスなど、それぞれの持ち味を発揮。ダンスでも高いクオリティを追求している。楽曲に表れる“海外っぽさ”に寄せるのではなく、あくまで自分たちの表現を持ったまま異なる音楽の中に入り込んでいるようだ。
さらに、ジャネット・ジャクソンとは「Doesn’t Really Matter (Remix)」での楽曲コラボに加え、6月14日にKアリーナ横浜で行われた『JANET JACKSON JAPAN 2026』にBE:FIRSTはスペシャルゲストとして出演。世界的なレジェンドと同じステージに立ったことは、これまで国内で培ってきたBE:FIRSTの表現力がひとつの到達点に達したことを示す機会にもなっただろう。
「Toyfriend」「BRUCE WAYNE feat. Flo Milli, ATL Jacob」、そしてジャネット・ジャクソンとの共演。相次ぐ海外アーティストとのコラボレーションから見えてくるのは、単に活動の場を世界へ広げているということだけではない。異なるアーティストと交わるたびに、6人それぞれが持つ声やリズム、ダンス、表情といった“個”の表現がより鮮明になっていることがわかる。9月18日にリリースされるグローバルEP『WATCH ME』では、これまでの経験をどのように昇華し、新たな表現を見せてくれるのか。世界へと歩みを進めるBE:FIRSTの次なる一歩に期待したい。