クレナズム 萌映が再確認した、心が動く瞬間の大切さ 新たな“夏曲”「夏の残像」「PRISM」までの道のり

「好奇心に任せて実験を繰り返すのが好き」バンド活動に活かされるデザインの学び

――「PRISM」のリリース日の8月5日から、「BARIYOKA SUMMER CAMPAIGN 2026」も始まります。こちらについてもご説明いただけますか?

萌映:クレナズムECサイトができたので、そこでグッズを展開したり、メンバーが作った夏のプレイリストを公開したり、“メンバーの夏休み”みたいな感じでVlogをSNSにアップしたりします。今年は夏にツアーがないけど、「夏の曲が多いバンドなのに、夏に何もやらないのは寂しいな」「どうやったら、ワクワクすることをみんなに届けられるかな?」と思い、考えた企画です。このキャンペーンのグッズ、めちゃくちゃかわいいんですよ。イラストレーターのtmくんにお願いして、メンバーをキャラクター化してもらいました。ぜひ手に取ってもらいたいです。

――ちなみに、「夏の残像」「PRISM」のアートワークは、萌映さんが手掛けたんですよね?

萌映:そうです。「夏の残像」は、iPhoneのカメラロールをそのままジャケットにしてみようと思って。写真に映っているのはこの曲の主人公が夏に閉じ込めたもので、ブレているのは、スクロールしている瞬間を表すためです。下に空白があるのは、“この先は自分次第”みたいな。そんな意味を込めて、こういうジャケットにしました。

――「PRISM」についてはいかがですか?

萌映:あえて抽象的にしました。サビ頭の〈きらりひかる波しぶき〉という歌詞から、とにかくキラキラを詰めたいなと思って。まず、お風呂にラメの入った入浴剤を入れて、写真を撮って。そこに自分が持っている波の素材とか、虹っぽいプリズム感のある素材とか……とにかく重ねまくって作った一枚です。

――萌映さんは、水やガラスなど、透明感のあるモチーフがお好きですよね。

萌映:ああ、好きですね。

――手法としては、多重露光とか。

萌映:好きです、めっちゃ好き。透明感あるモチーフは小さい頃から大好きだったんですけど、成長するにつれて、だんだんカメラに興味を持つようになったんですよ。例えば、グラスの水滴をマクロレンズで撮ったら、肉眼と全然違う景色が見えるじゃないですか。そういうところからだんだん興味を持ち始めて、より魅力的に思うようになって。こういう世界観がすごく好きだし、クレナズムにも合ってるなと思うので、ジャケットにも活かしてます。

――確か元々、デザインを学ばれていたんですよね。

萌映:そうです。元々、デザイナーやイラストレーターに憧れていて。高校は美術科、大学はデザイン学科に通っていました。だけど学んでいくなかで「物を作るのは好きだけど、仕事にするって考えたらちょっと違うかも」と思うようになって。「進路どうしようかな」と思っていた時に、ベースのまことから「バンド組まない?」と声を掛けてもらったのがきっかけで、今、クレナズムにいるんです。だけど、どうしてもデザインを諦めきれない自分も同時にいて。なので、バンドを組む時に「ギターボーカルやります。でもその代わりに、ジャケット制作とか、ビジュアル面のことを私に任せてもらえませんか?」と相談して。メンバーから「もちろん」と言ってもらったおかげで、今、どちらも楽しくやれてます。

――素敵ですね。

萌映:私、ゼロイチの作業がすごく好きで。曲作りも写真もイラストも、自分の脳内にあるイメージを形にしていく過程が好きなんですよ。家でひたすらPhotoshopを触るのとか、めっちゃ楽しくて(笑)。「こうしたら、どうなるだろう?」という好奇心に任せて、実験を繰り返すのが好きなんだと思います。でも時間に追われている時って、いいものがなかなか生まれなくて。

――心に余裕がない時も、きっといいものは生まれづらいですよね。だからこそ友達と会話したり、自分の心が動く瞬間をちゃんと作ってあげることが大事。

萌映:そうなんです。そういう時間が大事だと、最近改めて気づいたというか。

――ちなみに、最近、心が動いた瞬間はありましたか?

萌映:今、『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』という映画が公開されてるじゃないですか。その映画に登場するグローグーという生き物の切り抜き動画を、SNSで見かけて。それがあまりにもかわいかったので、「どんな作品なの?」と、『スター・ウォーズ』シリーズを最近初めて観始めました。前々から気になってたんですよ。「出てくる生き物がかわいいな」「グッズのデザインもかわいい」って。だけど長く続いている作品なので、なかなか一歩踏み出せなくて。グローグーにそのきっかけをもらいました。

「冬夏青青」をタイトルに掲げたツアーへの思い

――では、最後にライブ活動について聞かせてください。11~12月には『冬のバリよかワンマンツアー2026 冬夏青青』が開催されます。このツアータイトルをつけたのはどなたですか?

萌映:けんじろうくんです。「冬夏青青」は一年中葉がついている木を指す言葉で、「どんな季節でも姿が変わらない」「強い信念を持っている」みたいな意味で。前回のツアー『脚下照顧』は、“足元を見つめて、自分たちの現在地を確かめる”というテーマだったので、今回はそこで得たものを胸に、変わらない信念を持って、次の物語をみんなと一緒に紡いでいきたいです。今年は新曲もたくさん出したし、ライブでしかやっていない曲もいっぱいあるので、冬のクレナズムらしい、ゴリッと重たい轟音の世界で、没入感のあるパフォーマンスができたらと思っています。

――ツアーの中には、台北・Billboard LIVE TAIPEI公演もあります。

萌映:ありがたいことに、年1でアジアでライブをする機会があって。それができるのはやっぱり、海外から応援してくれる人たちがいるから。今後も続けていけたらと思いますし、「やるからには、お客さんに喜んでもらえるようなライブを」という気持ちを持って毎回臨んでいます。

――Billboard LIVEは初めてですよね?

萌映:そうなんです。クレナズムにとって初めてのBillboardが台北って、なんだか嬉しいですね。私、Billboardに行ったことがないので、どんな雰囲気なのかすごく気になっているんですよ。会場に合わせて大人な雰囲気でやれたら面白そうだなと、脳内でいろいろ考えてます。1日2回ライブをやるのも初めてなので、それぞれ違うテーマでセットリストを組めたらと思っています。

■リリース情報
「夏の残像」
7月8日(水)配信リリース
配信:https://orcd.co/natsunozanzou

「夏の残像」
8月5日(水)配信リリース
配信:https://orcd.co/culenasm_prism

■関連リンク
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