日向坂46 三期生、“1人と3人”から育んだ4人の関係 歪な同期の軌跡、山口陽世と巡る最初で最後のツアーへ

 日向坂46の三期生による『日向坂46 三期生LIVE』が、本日8月5日のZepp Osaka Baysideを皮切りに、大阪、愛知、東京の3都市で全7公演開催される。最終日の8月23日、Zepp Haneda(TOKYO)公演では、17thシングル『Kind of love』の活動をもってグループを卒業する山口陽世の卒業セレモニーも予定。上村ひなの、髙橋未来虹、森本茉莉、山口の4人が揃ってステージに立つ最後のツアーなる。

坂道研修生からの歩みと“歪な同期”の深まり

 『三期生LIVE』の開催は、4月4日に横浜スタジアムで開催された『7回目のひな誕祭』初日に発表された。三期生にとって初となる単独ライブは当初3公演の予定だったが、のちに4公演が追加。森本は発表を受けたブログで、『三期生LIVE』について、現実的な目標というよりも「それが求められるような期でいたい」と考えていたことを明かしている(※1)。ファンから繰り返し届けられてきた声が、4人だけで巡るツアーへとつながったのだ。

 日向坂46 三期生は、ほかの期とは異なる形で始まった。2018年11月に上村が1人で加入し、2020年2月に坂道研修生として活動していた髙橋、森本、山口が新三期生として合流。上村の言葉を借りれば、当初は“1人と3人”という少し歪な同期だった(※2)。

 新三期生の3人には、日向坂46へ加入する以前から続く時間がある。山口の卒業発表後、髙橋はオーディションの三次審査で山口を初めて認識した時のことを振り返った(※3)。森本は山口と生年月日まで同じで、加入後は毎年のように2人で誕生日配信を行い、プレゼント交換を重ねてきた。髙橋、森本、山口は同学年であり、坂道研修生から日向坂46への配属までを一緒に経験した3人でもある。

 髙橋、森本、山口の加入直後はコロナ禍と重なり、観客の声を受けながらライブを作る機会にも恵まれなかった。3人にとって、声出しが解禁された会場に立ったのは、2023年の『4回目のひな誕祭』が初めて。加入から約3年を経て、ようやくファンからコールを直接受け取ることができたのだ。限られた環境から活動を始め、同じタイミングで新しい経験を重ねてきたことも、3人の関係を考えるうえで外せない。

日向坂46『4周年記念MEMORIAL LIVE ~4回目のひな誕祭~ in 横浜スタジアム』 ダイジェスト映像

 髙橋、森本、山口の3人で『日向坂46の「ひ」』(文化放送)を担当した際、髙橋は「念願の三期回」とブログに記し、普段より自由度もテンションも高かったと振り返っている(※4)。森本も「お仕事なのにオフのような感じ」で、終始リラックスして話せたと明かしており、坂道研修生時代から長い時間をともにしてきた彼女たちの関係性が、放送の空気にも表れていた(※5)。

 独自の感性と言葉選びを持ち、柔らかな空気をまといながら、10thシングル『Am I ready?』では表題曲のセンターも経験してきた上村。周囲を見ながら物事を整理し、現在は2代目キャプテンを務める髙橋。自由な言動で番組の流れを変えながら、ライブでは楽曲ごとに表情を切り替える森本。人懐っこさで期を超えた関係を作り、ステージでは全力のパフォーマンスと煽りで会場の熱を上げてきた山口。同じ三期生でありながら似たタイプにまとまらなかったことが、4人の楽曲や活動に幅をもたらしてきた。

関連記事