ME:I、花を咲かせながら未来へーー『ME:I WAY』で示した確かなパフォーマンス力と広がり続ける可能性

「Popcorn」初披露、「小悪魔」ではKEIKOがラップパートの制作に参加

 続く「小悪魔(Baddie)- Hip Hop Arrange Ver. -」では、白を基調としたパンツスタイルの衣装に身を包んだ7人が、ペンキで彩られたガレージ風の空間でクールなパフォーマンスを繰り広げた。KEIKOが制作に参加したラップパートも加わり、原曲の持つ小悪魔的なかわいらしさを、よりタフで攻撃的な表現へと塗り替えてみせる。鋭い目線や低重心のダンスからは、振り付けを正確にこなす段階を越え、自分たちのキャラクターとして楽曲を乗りこなす余裕も感じられた。

 一方、「Popcorn(ME:I Ver.)」では空気が一変する。同曲は『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』のコンセプトバトルで披露された楽曲で、ME:Iバージョンとしては今回が初披露。弾けるようなサウンドに乗せ、メンバーは軽やかで遊び心に満ちたパフォーマンスを届けた。オーディション当時から彼女たちを見守ってきたYOU:MEにとっては、過去と現在が結びつく瞬間でもあっただろう。懐かしさだけではなく、7人が今歌うからこそ生まれる新しい魅力がそこにはあった。

 本編の最後を飾ったのは、4thシングルの表題曲「花咲く道」。花を咲かせながら未来へ進んでいくという楽曲のメッセージを、7人は柔らかな歌声と伸びやかなダンスで届けていく。最後のサビでメンバー全員が手をつなぎ、同じ方向へ歩き出す姿は、タイトルに掲げられた“ME:I WAY”とも重なる。誰かが用意した道をなぞるのではなく、さまざまな音楽や表現を吸収しながら、自分たちなりの進み方を探していく。その意志が、楽曲を通してまっすぐに示されていた。

 アンコールでは、「Our Diary」「Fan Letter」「Million Stars」によるアコースティックメドレーへ。グッズをリメイクした衣装をまとったメンバーがスタンド席にサプライズで登場すると、場内には驚きと喜びの声が広がった。そこからアリーナへと移動しながら、一人ひとりのYOU:MEへ語りかけるように歌を届けていく。大規模な会場でありながら、互いの表情や声を確かめ合うような親密さが生まれていたのも素晴らしい場面だった。

 装置の派手さではなく、歌とダンス、楽曲のアレンジによってステージを成立させた今回の公演。シンプルな構成だったからこそ、ME:Iの現在の実力と、ひとつの形には収まらない可能性が際立っていた。7人が進む“ME:I WAY”は、すでに完成された一本道ではない。自分たちの手で新たな表現を加えながら、その道幅を少しずつ広げていく。そんなグループの現在地が見えるライブだった。

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