ME:I、花を咲かせながら未来へーー『ME:I WAY』で示した確かなパフォーマンス力と広がり続ける可能性

 ME:Iが、グループにとって二度目となる全国アリーナツアー『2026 ME:I 2ND ARENA LIVE TOUR “ME:I WAY”』をスタートさせた。東京、宮城、兵庫、福岡の4都市で全8公演を行う本ツアー。宮城と福岡では初の単独公演を開催するなど、デビューから積み重ねてきた歩みを、さらに広い場所へとつなげていくツアーでもある。

※ライブの内容に触れるため、ネタバレを避けたい方はご注意願いたい。

再構築されたアレンジ楽曲と磨かれた表現力

 今回レポートするのは、8月2日に東京・有明アリーナで行われた公演だ。公演全体には物語性のある演出が通されていた一方、ステージセットそのものはいたってシンプル。映像や照明を効果的に用いながら、メンバーの歌声とダンスを正面から見せる構成になっていた。それを成立させていたのは、ME:Iが活動を重ねるなかで磨いてきたパフォーマンスの強度だ。息の合ったフォーメーションはもちろん、それぞれの声や表情、身体の使い方までが鮮明に伝わってくる。そこには、ステージに立ち続けるなかで培われた自信と、パフォーマンスだけで観客を引き込む確かな力が表れていた。

 最初のMCでRINONは、「ME:Iの可能性だったり、成長だったりをたくさんお見せできるようなステージを準備しました」と語った。その言葉を体現するように、この日のライブでは、これまでの楽曲を現在の彼女たちに合わせて再構築したアレンジバージョンや、新たな表情を引き出す楽曲が随所に組み込まれていた。

 4thシングル『花咲く道』の収録曲「FLUTE」は、この日が初披露。CGで描かれた街並みがスクリーンに映し出されるなか、7人はHIPHOPを軸にした振り付けで楽曲のクールな質感を際立たせていく。音の隙間を捉える細かな動きと、低く重心を落としたダンスが印象的だ。中でも、SUZUを中心に展開されたダンスインタールードでは、身体能力の高さだけでなく、視線や指先まで意識の行き届いた表現で会場を引き込んだ。

 ME:Iは『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』から誕生し、日本のポップシーンを主戦場としながら、K-POPの制作システムやパフォーマンスの文脈も受け継いできたグループである。EDMやR&B、HIPHOPといった要素を取り入れつつ、メロディには親しみやすさがあり、メンバーそれぞれの声質も活かされている。その複数の要素が交差する音楽性は、ツアー限定のアレンジによって、より鮮明に浮かび上がっていた。

 「THIS IS ME:I - EDM Arrange Ver. -」では、ミラーボールから放たれた光がアリーナを駆け巡り、会場全体をダンスフロアへと変えていく。メンバーの個性を自己紹介のように打ち出した楽曲が、重厚なビートをまとったことで、よりフィジカルなナンバーへと変貌していた。

 その勢いを引き継いだ「Click - EDM Arrange Ver. -」では、MOMONAが「最後まで盛り上がる準備できてますか?」と客席を煽る。YOU:ME(ME:Iのファンネーム)は大きな歓声で応え、リズムに合わせて体を揺らしていく。デビュー曲として広く知られた楽曲を単に再演するのではなく、ライブの規模や現在のスキルに合わせて更新していく。そうした姿勢からも、過去のレパートリーを大切にしながら、その可能性を広げようとするME:Iの意思が伝わってきた。

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