Liella! リレーインタビュー Vol.11:伊達さゆり「成長させてくれてありがとう」 駆け抜けた5年間、仲間と手を取り描く未来
『ラブライブ!スーパースター!!』から誕生したグループ・Liella!が、今年4月にデビュー5周年を迎えた。2021年、1期生の5名からスタートしたLiella!は、翌2022年に2期生4人、2023年に3期生2人が加わり、現在11人のグループに成長した。キャストによる活動も活発で、ナンバリングライブは今年“7th”まで到達しているほか、フェスなどの音楽イベントにも多数出演。さらに、冠番組『Liella!のちゅーとりえら!!』(日本テレビ系)は、第2期まで放送されている。そんな彼女たちは今、Liella!という存在をどう見ているのだろうか? リアルサウンドでは、リレーインタビューを通して11人の思いを紐解いていく。
最終回となる第11回は、1期生・伊達さゆり(澁谷かのん役)が登場。インタビューの最後には、本企画の第1回目に登場した坂倉 花(鬼塚冬毬役)の「尊敬できるところ」、そしてファンへのメッセージを掲載。最後までお見逃しなく。(松本まゆげ)【月・木曜更新/全11回】
「Liella!のことを考えない日がない」ーー仲間と育んだ確かな絆
――まずは、デビュー5周年を迎えた率直なお気持ちを聞かせてください。
伊達さゆり(以下、伊達):率直に言うと、「まだ5年なのか」という気持ちです。それだけすごく濃い5年だったからでしょうね。私の中で5年を節目としていなかったのもあるんですけど、「ああ、5年かぁ」というふわっとした感じです。
――Liella!は、ナンバリングライブだけでも7回行っています。“濃い5年”というのも納得ですね。
伊達:たぶん、Liella!をあまり知らない人にも「ライブをたくさんやっているグループ」というイメージはついているんじゃないかと思います。実際、2、3本くらいのライブのリハーサルを同時進行していることもあるんです。ナンバリングライブと、フェスと、ユニットライブと……みたいな。
――そんなにたくさん!
伊達:たとえば、ナンバリングとフェスで同じ曲をやる場合、会場が違うから同じ曲でも立ち位置がちょっと違うんですよ。そうすると、「あれ、この会場はどこだっけ?」とわからなくなることもありましたね。しかも、その合間に新曲の振り入れやレコーディングが入ってくることもあって。結構パンクしていましたね、そういえば。おかげで、ずいぶん鍛えられたと思います。
――パンクを覚悟しても、「やるしかない!」という気持ちで乗り越えてきたのでしょうか?
伊達:そうです。もともと「こんなにいろいろな経験をさせてもらえてありがたい」という気持ちが、キャストみんなの根底にあるんです。だから、「大変なときはお互いに支え合おうね」「みんなで良いステージにしようね」「私たちはひとりでステージに立つわけじゃないんだから」というスタンスでやってきました。経験を重ねるにつれてお互いを自然とサポートできるようになってきたのも、みんなで大変な期間をたくさん経験できたからだと思います。
――では、これまでの活動の中で、特に印象深い出来事は何ですか?
伊達:「Liella!のことを考えない日がないな」と気づいたときですかね。これまでずっと毎日Liella!のことを考えていたんですけど、パンクすることが多かったからか気づかなかったんです。ただ、しばらくしてふと思ったんですよね。「あれ、そういえば私、Liella!のことを考えなかった日がないな」って。デビューして4〜5年経った頃のことなので、つい最近なんですけど(笑)。
――本当に最近ですね。活動に慣れてきたのがこの頃ということでしょうか。
伊達:そうですね。もちろん、それまでの活動も全部楽しかったんですけど、“自分の敵は自分”みたいな瞬間が多くて、自分のことを客観視できていなかったんです。だけど、2期生と3期生が加わって、かのんが成長して笑顔を見る機会が増えたことで、気持ちにも少し余裕が生まれて、Liella!と一緒に自分も大人になれたような気がして。技術とは別の、内面や考え方がデビュー当初よりもすごく変わったんです。「成長させてくれてありがとう、Liella!」という感じですね。
ステージで作り上げる“その日だけのかのん”
――ライブパフォーマンスで意識していることを教えてください。
伊達:“かのんたちがステージの上で生きている”と感じられるものを作りたいので、各公演で同じパフォーマンスはしないようにしています。
――同じパフォーマンスをするのではなくて、同じようにしない、なんですね。
伊達:それが正解かはわかりませんけど、私はそう思っています。やっぱり、ライブではその公演でしか観られないものを作りたいので。かのんは表情豊かで人間味のある性格をしているので、TVアニメではキラキラしていない部分とかも結構描かれているんです。そういうかのんらしさを表すうえで、「“常に同じ”という意識を持たないほうがいいのかも」「あえて気持ちを意識してもいいのかも」と思ったんですよね。なので、各公演前に「今日のかのんの気分はこっちかな」と考えるようにしています。
――かのんと共鳴する、みたいな?
伊達:そうなのかな(笑)? リハーサルのときに、「今日はこういう動きをしそうだな」「こういう表情をしそうだな」とメモを取ったりして、ある程度決めておくんです。で、本番に入ってからはリハーサルでは考えの及ばない生の表情が出るものなので、それも出しつつパフォーマンスしています。
――そうして、その日だけのかのんを作り上げるのですね。本当に、異次元のアプローチをしていますね。
伊達:かのんのことが大好きですし、かのんのことを考えるのも大好きなので。苦ではないですよ!
――では、これまでのライブの中で特に思い出深いステージを教えてください。
伊達:6thライブツアー(『ラブライブ!スーパースター!! Liella! 6th LoveLive! Tour ~Let's be ONE~』)は、これから先もずっと忘れないライブだと思っています。TVアニメ3期という、かのんたちのストーリーの集大成をたどるライブだったので、気持ちがひとつになっていた気がするんです。
伊達さゆり個人としては、「みんな仲良く、ワイワイできたら一番だよね!」という考えなんですけど、6thはそういうストーリーではなくて。序盤には、かのんがあえてLiella!から離れる時期もあったんですよ。
――Liella!がより強くなるために、対立構造を作ったんですよね。
伊達:なので、Liella!名義ではなくトマカノーテ(※かのん、マルガレーテ、冬毬のユニット名)としてパフォーマンスする場面もあって、それまでのライブよりもさらに“笑顔じゃないかのん”が増えたというか。なんなら、ちょっと遠い目をしている瞬間もあったくらいなんです。そういう時期もたどるライブだったので、すごく充実していたんですよね。「なんで関係性が崩れるような選択をするんだろう」と、かのんに共感するまでに時間がかかったのは確かなんですけど、それさえもすごく楽しかったです。Liella!から離れたことで見えるものが変わったのも新鮮でしたし、得られたものは大きかったと思います。
――ファイナルまで走りきったときは、達成感があったでしょうね。
伊達:そうですね。私個人も手応えを感じていましたし、ライブを観てくださった皆さんの反響もすごく良くて。「やっぱり良かったよね!」と改めて実感したライブでした。