サム・スミス、新作『Hazel Eyes』に至る“愛”の変遷を語る 藤井 風との交流、日本カルチャーからの刺激

 『グラミー賞』5冠の栄誉を誇る世界的アーティスト、サム・スミス。彼が6月13日に開催された国内最大規模の国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN 2026』に出演し、新曲「My Guy」を披露したことは大きな話題となった。

 リアルサウンドは、『MUSIC AWARDS JAPAN 2026』への出演後、しばらく日本に滞在していたサムへの貴重なインタビュー機会を獲得。当日のエピソードや日本のアーティストの印象、「My Guy」の制作秘話、最新作『Hazel Eyes』に至るアルバムリリースごとの変化まで話を聞いた。(編集部)

藤井 風、サカナクション、BABYMETAL……心惹かれる日本の音楽

――まずは、こうしてお話しできて光栄です。

サム・スミス(以下、サム):ありがとうございます。約2年8カ月ぶりの来日で、だいぶ時間が空いてしまったんですけど、大好きな日本に戻ってこられて嬉しいです。

――以前は映画『キル・ビル』の舞台になった西麻布の和食レストランをはじめ、浅草やカラオケバーにも訪問されていましたけど、今回はどこかへ行きました?

サム:谷中には2回遊びに行きました。

――東京の下町ですね。

サム:あの街のカルチャーが大好きで、商店街を歩きながら名物を食べるのがとにかく楽しかったです(笑)。ほかにも銀座で人生初のラーメンを食べたり、美味しいものをあちこちで食べましたね。あと初めてセブン-イレブンに行ったんですけど、あそこのツナサンドはこれまで食べたなかでいちばん美味しかったです! なぜ、今まで行かなかったのだろうと不思議に思うほどでした。

――ははは。日本の状況をお話しすると、ここ10年近く海外の観光客が増加していて、日本のアニメ、映画、音楽にも注目が集まっているんです。

サム:私自身、日本の音楽を聴く機会が増えていて。この前、初めてBABYMETALを聴いて素晴らしいなと思いましたね。あとは、昔からジブリ映画が大好きで『千と千尋の神隠し』もそうですし、最近は『君たちはどう生きるか』を観て感動しました。あと……海の生き物が出てくるのは何だっけ?

――『崖の上のポニョ』?

サム:そう! ポニョは見た目もかわいくて大好きです。

――サムさんは、6月13日に開催された国内最大級の国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN 2026』(以下、『MAJ』)に参加し、洋楽アーティストとして初のパフォーマンスを披露されました。素晴らしい歌唱でした。

サム:ありがとうございます。『MAJ』は日本の文化に触れられる、非常に貴重な体験でした。私は新曲「My Guy」をテレビで初めて歌ったので、すごく緊張する瞬間ではありましたが、皆さんの温かい雰囲気のなかで安心して歌うことができました。

――藤井 風さんとテーブルを囲んでいましたね。

サム:藤井さんは英語が流暢で、私に優しく親切に接してくれました。ちょうど昨日、彼の音楽を聴く機会があって、強く心惹かれましたね。ほかにも当日のことで印象に残っているのは、最初に演奏したバンドがカッコよくて。彼らはなんて名前でしたっけ?

――サカナクション?

サム:そう、サカナクション! 一発で大好きになりましたね。

――サムさんが歌われた「My Guy」は、どういった経緯で書かれたのでしょう?

サム:ニューヨークの暖かい夏の日に、友達と曲作りをしていたなかで生まれました。ハッピーでポジティブなラブソングを作るのって、逆に大変だったりするんですよね。作り手の意図が見えてしまったり、不自然に聴こえてしまうんじゃないかなと思う節もあったんですけど、とても納得のいく曲になりました。

――サムさんにとってはどんな楽曲ですか?

サム:自分に胸を張れる楽曲ですね。私とパートナーの関係について歌った曲であり、ゲイプライドについての曲でもある。私が子どもの頃には、そういう曲ってほとんどなかったんですよね。ようやく愛する人を見つけられたときの誇らしい気持ち――それを伝えられたのが「My Guy」です。

Sam Smith - My Guy (Official Video)

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