乃木坂46、新体制の夏へ 42ndシングルで見えた新体制の布陣、5期生 一ノ瀬美空が初センターで担う覚悟

グループの歴史を繋ぐ3期生 岩本の復帰、4期生の安定感と5期生の軸

 2列目には五百城、川﨑、井上、池田と、5期生の中でも選抜の中核を担ってきたメンバーが並んでいる。井上は33rdシングル『おひとりさま天国』以降、乃木坂46の顔のひとりとして経験を重ね、池田は41stシングル表題曲「最後に階段を駆け上がったのはいつだ?」でセンターを経験した。五百城、川﨑も含め、5期生が選抜の中心に厚く配置されていることからも、現在の乃木坂46を支える大きな軸になっていることがわかる。

乃木坂46『最後に階段を駆け上がったのはいつだ?』MUSIC VIDEO

 4期生の配置も、今回のフォーメーションを読み解くうえで重要だ。フロントには賀喜、2列目には遠藤が入り、新センターの一ノ瀬を近い位置で支える形になっている。賀喜はこれまで複数の表題曲でセンターを務め、遠藤もまた乃木坂46の中心でグループの核を作ってきたメンバーである。この2人が前方にいることで、初センターの一ノ瀬や初選抜の6期生メンバーを含む布陣にも安定感が生まれている。田村、筒井、林、弓木も含め、4期生は全体のバランスを支える役割を担っているように見える。

 6期生からは瀬戸口がフロント、矢田が2列目、大越と森平が3列目に入った。瀬戸口と矢田は40thシングル『ビリヤニ』以来の選抜入り、大越と森平は今回が初選抜となる。6期生を同じ列に固めるのではなく、各列に配置しているのも特徴的。特に瀬戸口が一ノ瀬の隣に立つフロントは、5期生が中心を担う現在の乃木坂46に、6期生が本格的に加わっていくことをわかりやすく示す並びでもあるだろう。

乃木坂46『ビリヤニ』MUSIC VIDEO

 3列目では、岩本の選抜復帰も見逃せない。梅澤美波の卒業後、選抜の顔ぶれは4期生、5期生、6期生が中心になっていく中で、3期生の岩本が入ることは、グループの歴史を繋ぐ意味でも大きい。さらに、新キャプテンの菅原も3列目に配置。一ノ瀬がセンターとして表題曲の真ん中に立ち、菅原がキャプテンとして全体を見ることのできる位置からグループを支える。一ノ瀬と菅原、同じ5期生の2人がそれぞれ違う立場から新体制の乃木坂46を担っていく構図も、今回のフォーメーションの重要なポイントだ。

 選抜発表で一ノ瀬は、センターになることが「ずっと目標だった」と語り、「言葉にするのが難しいくらい、重みがあります」と率直な思いを明かした。そのうえで口にしたのが、「自分がたどってきた道や今のメンバーで作り上げてきたものを信じて、強く立っていられたら」という言葉だった。経験を重ねてきた一ノ瀬が、今作でどのようにグループの真ん中に立つのか。今回のフォーメーションは、新体制の乃木坂46を見せると同時に、一ノ瀬がこれまでの歩みをセンターという場所で形にしていくことにもなりそうだ。

※1:https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/103303

梅澤美波、遠藤さくら、一ノ瀬美空が語る“今の乃木坂46”の強さ 数々のステージを糧に掴んだ確かな自信

3、4期生の卒業、6期生の加入と、変化の波が押し寄せた2025年の乃木坂46。本インタビューでは、梅澤美波、遠藤さくら、一ノ瀬美…

乃木坂46であるという“誇り”の継承ーー東京ドームに刻んだ14回目の『バスラ』、歴史が導く次なる物語

2012年2月22日に1stシングル『ぐるぐるカーテン』にてメジャーデビューした乃木坂46。毎年2月から春先にかけて行なっている…

関連記事