GANG PARADE THE LAST ROAD Vol.3:チャンベイビー「先の人生、これを超えられるのかな?」 従い続けた直感、見つけた自信

再始動を喜んでいるメンバーの姿を見て、「待たれていたグループなんだ」と実感した

――合宿の時の名前は「もしもしチャン」でしたが、「チャンベイビー」に決まったのはいつだったんですか。

チャンベイビー:合格してからしばらくのあいだはまだ名前が決まっていなくて、メンバーからも「もしもしチャン」と呼ばれていたんです。名前が決まったのはお披露目ライブのちょっと前だったと思います。渡辺さんがメールで名前の候補を送ってくださって。

――ほかにどんな候補があったんですか?

チャンベイビー:「本名をもじったもの+ベイビー」みたいなものもあったんですけど、ちょっと長くて。チャンベイビーのほうがすっきりしてるなと思って、こっちになりました。

――(笑)。初ステージのO-Crestは、コロナ禍の影響で配信になりましたよね。

チャンベイビー:もともとは有観客の予定だったのが無観客になって。フロアにはカメラしかなくて、お客さんはいない。緊張はしてたと思うんですけど、まわりのメンバーに追いつくことで頭がいっぱいのライブだったと思います。

――初めてお客さんと接したのは、いつだったんですか?

チャンベイビー:サキさんの卒業ライブです(2021年5月22日中野サンプラザ公演)。GO TO THE BEDSが新しいEPを出したタイミングで、それを手渡しするイベントもあったんです。SLEEPER(GO TO THE BEDSのファンの呼称)に会ったのは、それが初めてでした。ギャンパレのライブを初めて観たのも、サキさんの卒業ライブでしたね。初めてギャンパレを生で観て、衝撃を受けました。すごく覚えてるのは、「イミナイウタ」です。普段一緒にいるメンバーやPARADISESのメンバーがステージにいるのを観るのも新鮮でしたし、とにかくかっこよかったです。

GANG PARADE『PARADE GOES ON TOUR at 中野サンプラザ』【Plastic 2 Mercy】【UNIT】ライブ映像

――「イミナイウタ」とか、オラついた愚連隊感がある曲ですし、その点でも新鮮だったんじゃないですか?

チャンベイビー:はい。びっくりしました。〈オリンピック〉とか言ってるし(笑)。

――(笑)。ギャンパレの復活はあの時だけで、GO TO THE BEDSとPARADISEの分裂期はその後もしばらく続きましたよね。いろいろ悩みつつも、GO TO THE BEDSでの活動は楽しめるようになりました?

チャンベイビー:はい。私、しんどい状況にいるのが好きなところもあって。今までの自分は「がむしゃらにやり続ける」ということができなかったことだったので、大変さはありつつも、今ではすごく楽しかったと思うし、大切な時間でした。あの時期はあの時期で楽しめていました。

――2022年の1月1日にGANG PARADEの再始動が発表された時は、どう思いました?

チャンベイビー:そのちょっと前にGO TO THE BEDSとPARADISESの全員トレードがあったので私はPARADISESだったんですけど、それぞれのグループとしての思い出もすごくあったんですよね。どっちのグループも自分にとって大事な存在になっていたので、「寂しいな」という感情もあったし、「どうなるんだろう?」って。でも、あの時はいろいろ考える暇もなく準備をしなきゃいけなかった。次の日のライブの準備がめまぐるしく進んでいったので、「とにかく新しいことを覚えなくちゃいけない!」って。

――1月2日と3日のギャンパレのライブのために何曲くらい覚えたんですか?

チャンベイビー:10曲か11曲くらいだったと思います。大変でしたねえ。準備のために事務所に閉じ込められて(笑)。あの時はスマホを没収されていたので、遊び人(GANG PARADEのファンの呼称)の反応も知らなくて。私たちは、新聞広告の発表しか知らない状態でステージに出たんです。遊び人の前に立った瞬間、ギャンパレを待っていてくれた人たちの気持ちを感じて、再始動を喜んでいるメンバーの姿も見て、「待たれていたグループなんだ」と実感しました。「頑張ろう!」と思いましたね。

自信の先で見つけた役目「自分がギャンパレでできるのって、こういうことかも」

――今回、写真撮影のために選んでくださったのは、2022年3月9日にリリースされた『PARADE GOES ON』で着ていた衣装ですけど、初めて着たのは再始動ライブでしたよね。

チャンベイビー:そうです。この衣装は、ギャンパレの再始動を知らされたあと、WACKで寝泊まりしていた時に、そってぃーさん(外林健太)が持ってきてくださったんです。ギャンパレとしての初めての衣装で、本当に嬉しかったです。

――この衣装のお気に入りのポイントは?

チャンベイビー:私、原色が好きなんです。この衣装は赤ですし、色味がすごくいいです。

――ちょっと『ドラゴンボール』っぽいですよね。

チャンベイビー:当時も言われました(笑)。かわいい衣装ですよね。この時に、初めてギャンパレのメンバーになったのがノン、メイ(キラ・メイ)、私で。誰かしらにまた着てほしい衣装だったので、「じゃあ、私が着ようかな」と思って今回選びました。とても思い入れのある衣装です。

GANG PARADE「PARADE GOES ON」Music Video

――この衣装を着てギャンパレとしての活動が始まってから、何か課題みたいなのは見えていきましたか。

チャンベイビー:GO TO THE BEDSは6人だったから、GANG PARADEでは人数が倍くらいになったので、フォーメーションを覚えるのがめちゃくちゃ大変で。たくさんのメンバーの前で自分の意見を言うのは勇気がいりますし、そういう難しさも感じるようになりました。でも、ギャンパレのメンバーになって、メイとかノンとか後輩組のメンバーと一緒になったことで、自然と昔の自分に戻れたというか。自信のない状態のまま、なかなか抜け出せなくてしんどかったのが、吹っ切れるようになったんです。

――ギャンパレって、メンバー全員がすごく自然によさを引き出し合っている雰囲気を感じるんですよね。

チャンベイビー:なんでなんですかね? ダメなところをお互いに補い合ってるというか、否定する感じがお互いにないから、そうなっているというか。とにかくわたしは、ギャンパレの空気感やメンバーたちに助けられて、ありのままでいることができてるし、失った自信みたいなものをどこかで取り戻せた気がします。

――メンバーとして活動していくなかで気づいたギャンパレの魅力はありましたか。

チャンベイビー:いろんな素敵な曲があるのを知りました。GO TO THE BEDSもPARADISESもギャンパレの遺伝子を引き継いでいたので、ギャンパレとして活動するなかで、意外と感覚は変わらなかったというか。ずっと伸び伸びとやらせてもらえています。思い出は……本当にいろいろありすぎますね。日比谷野音に初めて立ったのもギャンパレでしたし。ギャンパレになってからは車での移動で、メンバーとずっと一緒にいるようになって。それも新鮮でした。

――そこからさらにメンバーも増えていって。

チャンベイビー:ギャンパレとしての最初の一年でセイ(カ能セイ)とナス(アイナスター)も入ってきて、自分も一応先輩みたいな立場になったんですけど、「自分はどういう部分でギャンパレに貢献できるんだろう?」とずっと考えていました。でも、なかなか見つけられなくて。自分のいる意味を見つけるのは、すごく難しかったです。ノンは重要パートを任されることも多かったし、メイもキャクター性があったから、「自分は何ができるんだろう?」と。そんな時期に「SUPER PARTY PEOPLE」のお客さんが撮ってくれたTikTokの動画が、楽曲とギャンパレのことを知ってもらえるきっかけになったんです。そこで初めて「SNSがきっかけで知ってもらって、興味を持ってもらえるメンバーになりたい」「自分がギャンパレでできるのって、こういうことかも」と思えました。

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