GANG PARADE THE LAST ROAD Vol.3:チャンベイビー「先の人生、これを超えられるのかな?」 従い続けた直感、見つけた自信
「そんなにいい事務所なんだ」――WACKとの出会いと芽生えた羨望
――先ほどのお話だと、「WACKちん」を受けた頃はWACKについてよく知らなかったんですよね。
チャンベイビー:そうなんです。当時は、BiSHさんくらいしか知らなくて。 「WACKちん」のあいだにいろいろなグループの曲を聴いたり、ライブ映像を観たりしながら知っていった感じでしたね。韓国の音楽にしか触れてこなかったので、自分の知らなかった世界を知ったというか。(WACKは)自分がそれまで持っていた日本のアイドルのイメージと違っていて、いろいろ知るうちにどんどん好きになって、気づいたら「この事務所に入りたい」とすごく思うようになりました。
――ギャンパレの印象はいかがでした?
チャンベイビー:その頃、GO TO THE BEDSとPARADISESに分裂していて、GO TO THE BEDSの曲にすごくハマりました。渡辺さんの本も読んで、「渡辺さんとお仕事をしたい」と思うようにもなりました。
――WACKや渡辺さんに惹かれた理由は?
チャンベイビー:合宿に参加する候補生たちが「WACKじゃなきゃ自分はアイドルをやりたくない」と言っているのを見て、最初はそれが理解できなかったんです。自分は韓国でいろいろな事務所を受けまくっていたし、どこかに受かってデビューできればいいという考え方だったので。自分にはなかった感覚ですし、「そんなにいい事務所なんだ」というところから始まりましたね。どんどん知るうちに「なるほど、こういうことか」って。惹かれた理由を具体的に言うのは難しいですけど……泥臭く何かに打ち込んでいる人を「ダサい」と言う人もたまにはいて、でもWACKのグループは何事も一生懸命やっていてそんな姿がキラキラして見えて、かっこよく思えたということなんだと思います。そういう姿が羨ましかった。そして、自分も気づいたら「WACKでアイドルをやりたい」と思う側になってました。
――「WACKちん」は実力だけじゃなくて、運でも選考していましたよね。
チャンベイビー:はい。私も運で一回落ちました。納得いかなくて、ふて寝した記憶があります(笑)。そのあと渡辺さんが救済してくださって、2021年3月の合宿に参加することになったんです。参加する前にWACKのドキュメンタリー映画を観たり、ウェブで「マラソンは何kmなのか?」とかも調べましたね。だから、合宿の前はめっちゃ走ってました。
――合宿での印象的な出来事はありますか?
チャンベイビー:私は記憶を美化しちゃうところがあって、全部がいい思い出なんです(笑)。自信を失っていた時期にWACKのオーディションを受けたので、そういう点でも大きい体験だったんだと思います。でも、オーディションで自分をさらけ出す、殻を破るみたいなことが本当にできなくて、そこはしんどかった記憶があります。
――合宿の時の渡辺さんとの面談では、「GO TO THE BEDSに入りたいです」と言っていました。
チャンベイビー:はい。GO TO THE BEDSの音楽がいちばん好きだったし、みんなのパフォーマンスがかっこよくて、「ここに入りたいな」と思いました。
――合宿の時、当時GO TO THE BEDSだったココさん(ココ・パーティン・ココ)と課題に取り組むことが多かったですよね。
チャンベイビー:そうでしたね。ただの候補生の私に親身になっていろいろ教えてくれました。ギャンパレの曲をやることになった時、別のグループだったココさんが私のグループにきて、「ここはこうしたほうがいいよ」とか、アドバイスをしてくださったんです。優しくて頼りになりましたし、憧れのグループの先輩から直接教えていただくのも貴重なことですし、すごく嬉しかったです。
――合宿ではキャ・ノンさんも一緒でした。
チャンベイビー:『WACKちん』の時に画面越しで知っていた存在でした。もともとアイドルをやっていて有名だったし、顔もきれいなので、「どんな子なんだろう?」と思っていたんですけど、実際に会ってみたらものすごく頑張り屋さんでした。
自分の入りたかったグループに入れることになって、夢みたいな気持ちでした
――ベビさんは合宿の最終日まで残ることができましたが、合格する自信はありました?
チャンベイビー:受かりたいと思ってましたし、受からないということは考えないようにしていました。でも、受かる自信があったかどうかは、今となってはわからないです。最終日の合格発表の時、先にコーラ(候補生時のキャ・ノンの名前)がPARADISESで名前を呼ばれたんですよね。あの時は、本当にドキドキしてました。私も名前を呼ばれた時は本当に嬉しかったです。今でもあの瞬間のことはよく覚えています。
――GO TO THE BEDSに入るという予感はありました?
チャンベイビー:入れれば嬉しいとは思ってましたけど、「WACKに入れればどこのグループでも頑張る」「ここで絶対にアイドルになりたい」と思ってました。だから、合格者として名前を呼ばれるだけでも嬉しいのに、「まさかGO TO THE BEDSで名前を呼ばれるなんて!」って。合宿のコントの課題でココさんと組んだ時、練習中にココさんがドクソンさん(ユイ・ガ・ドクソン)に電話して、アドバイスをいただいたことがあったんですけど、そこで「最終日に会おうね」って言ってもらったのが、めちゃくちゃ嬉しかったです。最終日に会えて、自分の入りたかったグループに入れることになって、夢みたいな気持ちでした。
【GO TO THE BEDS新メンバー加入決定】
WACK合同合宿オーディション2021にて、候補生もしもしチャン(仮)の加入が決定!お披露目公演は/5/2(日) 「GO TO THE BEDS OVERTAKE TOUR in SHIBUYA」 TSUTAYA O-Crest
チェック何卒‼︎https://t.co/Rm7CkiSTs9#WACKオーデ#GTTB pic.twitter.com/Dwqdc6Ene5— GO TO THE BEDS (@GO_TO_BEDS_G) March 27, 2021
――合格したのは3月。GO TO THE BEDSのメンバーとしての初ステージは、5月2日のO-Crestでした。
チャンベイビー:練習がとにかく大変でした。あの頃の私は「弱みは見せちゃいけない」みたいに思っていて。弱さをさらけ出すことができなかったし、すごく暗かったと思います(笑)。今の私だったら「わからない」「助けて!」って言えますけど、あの時の私は「できないです」と言うこともできなかったんです。助けを求める前に、「先輩たちに追いつかなきゃ」ということで頭がいっぱいで。あと、すでにグループとして存在してるものに新しく入ったメンバーなので、批判的な意見を目にすることもあったんです。もともとのGO TO THE BEDSが好きだった人たちからすれば、新しいメンバーが入るのがイヤだという人もいるのは当然だと思いますし。
――すでにできあがっているグループに加入すると、そういう意見はどうしても出てくるんですよね。
チャンベイビー:認めてもらいたいという気持ちもありましたし、メンバーからも「チャンベイビーが入ってよかった」と思ってもらいたくて……そのためには「頑張らないといけない」という気持ちでいっぱいでした。食らいつく感じでしたね。メンバーたちはそんな私に寄り添ってくれて、「大丈夫?」って声をかけてくれたんですけど、「大丈夫」って言っちゃってました。
――そういう時期に、少しずつ心の距離が縮まっていったきっかけは?
チャンベイビー:ミキ(ヤママチミキ)でした。帰り道が一緒でしたし、遠征先(のホテル)で同じ部屋になることも多かったんです。
――ミキさんと同期のユアさん(ユメノユア)は?
チャンベイビー:最初は怖いのかなって思ってました(笑)。でも、接するにつれて、すごく優しい人だということに気づきました。それに、私はユアさんのビジュアルがもともと好きだったんです。FCラジオの収録の時に「誰の見た目がいちばん好き?」と聞かれたことがあって、「ユアさんが好きでした」と答えたら、喜んでくれました。