嵐、一つの区切りを迎えても続いていく縁 ふとした言葉から感じる5人の変わらない関係性

 嵐が5月31日にラストツアーを完走したのと前後して、相葉雅紀と二宮和也がそれぞれパーソナリティを務めるラジオ番組も、ひとつの区切りを迎えていた。5月29日に『嵐・相葉雅紀のレコメン!アラシリミックス』(文化放送)が、そして5月31日に『BAY STORM』(bayfm)が、それぞれ現タイトルでの最終回を迎えたのだ。

 終わるのは番組ではなく、“タイトル”だけ。『嵐・相葉雅紀のレコメン!アラシリミックス』は『相葉雅紀のレコメン!リミックス』に、そして『BAY STORM』は『BAY NINO』へとタイトルを改め、内容はそのまま今後も続くことが発表されている。それでも、そのタイトルを長年耳にしてきたリスナーにとっては、十分に大きな別れだ。

 その別れを惜しむように、相葉のラジオではリスナーからのリクエストに応える形で、もう聴くことができなくなるタイトルジングルメドレーが届けられた。「水餃子っておいしいよね」「やっと見つけたよ、僕のシンデレラ」といったリスナーおなじみのジングルから、「大人な雅紀とラブラブチュッチュしようぜ」「子どもが寝たらこっそりと!」といった近年あまりオンエアされていなかったレアなものまで登場。なかでも、「疲れたあなたに相葉ビーム!」というテンション高めなジングルに、相葉が「こんなのやったっけ?」「何これ、ヤバくない?」と動揺する場面も。しかし、「ヤバい!」と言いながらも、新たなタイトルのジングルとしてカバーするという流れもまた笑いを誘った。

 一方、二宮のラジオもまたリスナーからのお便りに応える形で盛り上がる。2019年3月10日放送の「裏嵐」のコーナーで、二宮が番組冒頭の挨拶を「はい、こんばんは」から「こんばんは」へと意識的に変更したと話していたこと。そして、その理由を「2、3年後なら教えられる」と発言していたのだが、「もしその理由が嵐の活動に関わることなら、今しか聞けないのでは」と質問が届いたのだ。

 覚えていないのか、それとも覚えていてあえて煙に巻いているのか。そんな空気も漂うなか、二宮は「過ぎたら、無理ですよ。2、3年後にちゃんと聞かないと」「とんでもない理由だったんですけどね。言いたかった、逆に!」と“らしさ”が滲む回答をしてみせる。覚えていてもいなくても、そこに本当に理由があるのかないのかは、もはや重要ではない。そんな他愛もない話を何度でもできること、その関係性がここに存在していることそのものが愛しいのだ。

 カラーは違えど、2人がファンに届けてくれたのは、番組名が変わっても底に流れる信頼は変わらないという実感。ラジオのタイトルが変わっても声が続くように、グループとしての活動が一区切りを迎えても、5人の関係まで終わるわけではない。そんな安心感は、嵐というグループそのものにも重なる。

 6月1日、櫻井翔が『news zero』(日本テレビ系)に生出演すると、東京ドームでのラストライブ後にメンバーと過ごした時間について語った。無人のステージの上で、車座になって内側を向いて乾杯をしたこと。そこで交わされたのは「次、いつ会うか」という会話だったというから、どこまでも嵐らしい。

 そんな余韻を感じていた6月3日、二宮が「野村不動産ソリューションズ」のCM発表会で報道陣の前に姿を現すと、6月1日に相葉にバッタリと遭遇したと明かした。「お前がいるんかい!」とツッコまずにはいられなかったというが、それだけ縁が深いということだろう。さらに同日、二宮がXに「今日楽屋にいたら櫻井翔が入ってきました」と投稿(※1)。相葉との偶然の遭遇に続く櫻井との一幕は、活動終了後も変わらない5人の距離感を感じさせ、ファンを喜ばせた。

 CM発表会で「グループの活動はいったん終了になりましたけど、生活でも近くにいるんだなと安心感がありましたね」と笑顔を見せていた二宮。ファンと嵐の関係も、きっとそうなのだろう。グループとしての活動は一段落しても、彼らの声や言葉、記憶は日常のなかに深く染み込んでいる。活動の形が変わり、タイトルは変わり、そして5人を取り巻く環境も変わっていく。それでも、ふとした言葉や偶然の再会のなかに、“続いていく縁”を見せてくれる。嵐は、区切りを迎えたあともなお、ファンに「いつかまた」を夢見させてくれる。そんなグループとして、これからも語り継がれていくのではないだろうか。

※1:https://x.com/nino_honmono/status/2062084011338691050

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