ももいろクローバーZ、結成18周年に寄せて モノノフと紡ぐ笑顔の連鎖、記録と記憶を更新し続ける歩み

 ももいろクローバーZが、5月17日で結成18周年を迎えた。

 路上ライブから始まり、『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)出場、国立競技場(現MUFGスタジアム)や東京ドームなど大型会場での公演、さらにロックバンド・KISSなど国内外の大物ミュージシャンたちとの共演など、日本の女性アイドルシーンに残る数々の金字塔を打ち立ててきた。

看板番組の終了、ライフステージがもたらした変遷

 そんなももいろクローバーZは昨今、さまざまな転機や新たな展開を迎えている。特に2023年の結成15周年以降、グループをめぐる状況は大きく変わりつつある。長年続いた看板番組の終了も、その一つだ。

 2010年に有料コンテンツとして始まった『ももクロChan〜Momoiro Clover Z Channel〜』(テレ朝動画/テレビ朝日系)は、2013年に地上波レギュラーとなり、一時休止を挟んだのち『おはよう!ももクロChan』(BS朝日)として再開した。さまざまなバラエティ企画やドキュメント要素も織り込みながらメンバーの素顔を届けてくれた同番組は、2026年4月をもって終了。ただ、メンバーの個性や魅力がすでに広く浸透した現在、前向きな意味で番組は一つの役割を終えたと言えるだろう。

はじめてのももクロChan

 2015年にスタートした『桃色つるべ〜お次の方どうぞ〜』(カンテレ)も、2024年に番組終了。笑福亭鶴瓶との掛け合いが楽しい番組だったが、中でも筆者の印象に残っているのは2021年3月19日、26日放送回だ。両回には、元メンバーの女優・早見あかりが登場。2013年にグループを脱退して以降、早見とメンバーの番組共演は初となった。出演時には早見は出産を経て母親になっており、番組でも結婚や出産のエピソードが語られた。これは筆者の推察だが、10代の頃に一緒に活動していた早見の経験に触れたことで、メンバーも新たな人生観が芽生えたのではないだろうか。その点でとても重要な放送回だったと思える。

 こうした影響があったかどうかは別として、実際にメンバーは大きな決断を下す。2022年11月に高城れにが、2024年1月には百田夏菜子が結婚を発表(高城は翌年12月に離婚を発表)。現役アイドルの結婚は物議や波紋が起きる場合があるが、彼女たちには温かい祝福の声が相次いだ。それは、2026年3月には、「あーりん」こと佐々木彩夏が結婚を発表した際にも同じ。メンバー最年少の妹キャラで、かつて〈ぷっにぷにーで 許してねっ!/成長期よ 14歳〉(「だって あーりんなんだもーん☆」)と歌っていた佐々木。そんな姿はまるで昨日のことのように思い出され、ファン目線では結婚報告はどこか実感が湧かない部分もあるかもしれない。それでも佐々木の結婚は、“結成18年”という活動の重みやメンバーの人間的成長を改めて実感する出来事となった。

 イベント面では、チャレンジングな企画がいくつか行われた。強いインパクトを放ったのが、2024年5月のさいたまスーパーアリーナでの公演『ももいろクローバーZ 16周年ファンクラブイベント ~あつまれ、エンジェルアイズ!~』の第1部「いっちょ、ギネス世界記録™を作るべ!!」だ。ペンライトを持ったメンバーとモノノフが一体となり、客席でメキシカンウェーブを連続して起こすことに挑戦。19分41秒にわたりメキシカンウェーブを展開し、「ライトを使ったメキシカンウェーブの最長時間」としてギネスに認定された(※1)。モノノフと一緒に、記憶だけではなく記録にも残る企画に臨んだ点にももいろクローバーZらしさが光った。

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