2PM、2016年の誓いを胸に――10年越しの約束を果たした東京ドーム帰還、王者の貫録と不変の絆
2016年――あの日、同じ場所で交わされた「この場所でまた逢いましょう」という約束。日本デビュー15周年という大きな節目に、2PMが東京ドームへの帰還を果たした。
王者の帰還ーー日本デビュー曲「Take off」から幕開け
定刻、ドームのスクリーンに満天の星空を思わせる映像が映し出されると、観客の期待は熱気となって会場を包み込む。メンバーはひとりずつ各所から登場し、6人は導かれるようにセンターステージへと集結。上質なジャケットをまとい、長年のキャリアに裏打ちされた圧倒的なオーラと王者の貫録を放つ彼らは、15年前にリリースされた日本デビュー曲「Take off」からライブをスタートさせた。静謐な歌い出しでファンの心を優しく揺さぶり、サビでは一転、銀テープが噴射される劇的な演出も。ボルテージは一気に加速し、JUN. Kの伸びやかなロングトーンがドームの隅々まで響き渡った。
続く「SET ME FREE」では、鋭いレーザーがドーム内を切り裂き、会場は一瞬にして巨大なダンスフロアへと変貌。JUNHOの力強いボーカルとTAECYEONのクールなラップが炸裂した「Everybody」、JUN. Kの煽りに応えてドーム中がタオルを振った「NEXT Generation」も圧巻だった。「NEXT Generation」の曲中では、キレのある動きを見せながらもコミカルなダンスを披露するWOOYOUNGにメンバーがツッコミを入れ、TAECYEONもおどけたセクシーポーズで黄色い悲鳴を誘う。WOOYOUNGの両手をあごに添えるポーズを全員が真似るシーンも大きな盛り上がりを見せ、クールなパフォーマンスとのギャップ、そして変わらない“男子校ノリ”でも観客を沸かせた。
最初のMCでは、まだ外が明るい天井を見上げたメンバーが「照明がいらないくらい、全部見えます!」と笑顔を見せる。CHANSUNGが「NICHKHUNさんがいつも見てますよー。皆さんがご飯を食べたか食べてないか……」と和ませると、NICHKHUNは「僕も食べてないです。昨日は卵3つ(笑)」と告白。客席からは驚きと笑いが起こった。そこへJUNHOが「皆さんの顔を見るだけでお腹いっぱいですよね!」と絶妙なフォローを入れ、家族のような信頼関係から生まれる軽妙なクロストークを展開してみせた。
その後は、彼らの大きな魅力でもある“大人の色気”がステージを支配する。「Beautiful」ではイスを用いた官能的なパフォーマンスで魅了し、「I'm your man」では、ネクタイをほどいて踊る“ネクタイダンス”から一斉に胸元をはだけさせる野性味あふれるアクティングへ。成熟した男たちの肉体美と表現力は、ドームの熱気を頂点へと押し上げた。70名を超えるダンサーと大迫力の群舞を繰り広げた「ミダレテミナ」も脱帽。ラストで全員がステージに倒れ込む衝撃的な演出に、思わず息を呑んだ。
中盤のMCでは、TAECYEON発案のコーナー「TAECYEONのジュークボックス」が復活。ソロ活動も盛んな2PMならではの楽しい企画で、TAECYEONの進行のもと、メンバーが順に近況と歌唱曲を紹介していく。それぞれがソロ曲やユニット曲の一節を披露すると、観客は大喜び。TAECYEONの巧みなMCにも改めて感心させられる一方、お気に入りのフレーズ「もしこの曲を知らない人がいたら、この後CDショップに行って……」を何度も挟み込む姿に爆笑が起こる。しまいにはNICHKHUNに首根っこを掴まれ退場させられるような一幕もあり、場内は大きな笑いに包まれた。
後半戦は、6人の底知れぬスタミナを見せつける激しいナンバーが続く。「運命」「Merry-go-round」「Fight」を立て続けに畳み掛けると、「Heartbeat」では凄みを漂わせるダンスから終盤の人間ピラミッドまで重厚なステージを展開。
「2PMとの約束だから」ーーファンが贈る愛、15周年のメモリアル
そして、JUN. Kのピアノ演奏による「離れていても」が始まると、会場全体は温かな合唱に包まれた。歌い終えたメンバーが最後の挨拶をしようとしたその時……。6人へのサプライズが訪れる。
スクリーンに「2016年、ここ東京ドームで交わした約束」の文字が浮かび上がり、ファンのメッセージを収めた映像が流れると、メンバーの瞳には光るものが。さらに6人が振り返ると、客席では一気にスローガンを掲げられる。そこに記されていたのは、「ここにきた理由はただ一つ 2PMとの約束だから」という言葉。CHANSUNGがそのメッセージを噛みしめるように読み上げ、ケーキを囲んで記念撮影を行うと、メンバーは次々に感謝の思いを口にした。JUN. KとTAECYEONの「必ずまた帰ってきます!」と宣言すると、会場からは歓喜の声と盛大な拍手が巻き起こった。
ラストは3台の気球に分乗し、ドーム内を回遊。高い場所にいるファンにも近づき、笑顔で手を振り合う。ステージに降りて始まった「Hands Up」では、終盤になっても力強いジャンプを繰り返すメンバーのエネルギーに圧倒されるばかり。自然な流れでハグを交わしたり、肩を抱き寄せて互いをねぎらったりする場面にも胸が熱くなった。そして、最後の1曲「I’ll be back -Japanese ver.-」へ。象徴的な足のステップとともに、6人はまさに“I’ll be back”というメッセージを会場に刻み、15周年の祝祭は最高の熱気のなかで幕を閉じた。